
5Gなのになぜか遅い!遅くなった原因&対処方法を解説
携帯大手3社が販売しているスマートフォンはどれも5Gの機種がほとんど。
「最近5G対応機種に変更したけれど、繋がりが悪い気がする」「電波は5Gでしっかり表示されているのに繋がらない」
こういった声を聞くことがあり、実際4G通信よりも5G通信の方が遅いと感じている方がいるようです。
そこで今回は、5Gに繋がっているはずなのに遅い場合の改善方法と遅くなる原因は何なのかを解説していきます。
まず5Gが遅いなと思った時に試して欲しい対処方法
「5Gの電波が遅い」と感じた時、簡単にできる対処方法をお伝えします。
まず最初に以下の項目を試してみていただくと、改善する場合があるので、試してみてください。
電源を切って再起動する
まずは、お使いのスマホの電源を切っていただき、電源を入れ直ししてみてください。
みなさんご存知の通り、Androidの場合は電源ボタンを長押し、iPhoneの場合は電源ボタンとボリュームボタンを同時に長押しで電源を切るメニューが画面に表示されます。
データ(パケット量)が制限にかかっていないか確認
データMAXプラン(使い放題プラン)以外の方は、通信制限にかかっていないか確認しましょう。
データ容量の確認は、ご自身が使用しているキャリアのアプリから、いつでも見ることができます。
例)ソフトバンクであればMy softbankなど
SIMカード抜き差し
SIMカードの抜き差しをして、改善があるか確認してみましょう。
SIMカードはスマホの側面にピンを刺すところ、もしくは引き出し式のスロットの中に入っています。
一度SIMカードを抜いて、方向が合っているか・ズレていないかを確認し、もとに戻してみてください。
機内モードON/OFF
出典:https://support.apple.com/ja-jp/HT204234 http://help.mb.softbank.jp/xperia-xz/pc/04-06.html
機内モードのON/OFFも試してみましょう。
iPhoneの場合はコントロールの飛行機のマークを2度押すことで、ON/OFFができます。
Androidの場合は、通知バーにある飛行機のマークを2度押すことで、機内モードON/OFFが可能です。
ネットワークの設定リセット
上記項目で改善がない場合は、ネットワーク設定をリセットしてみましょう。
ただし、この「ネットワークの設定をリセット」をすると、家のWi-Fiの情報も消えてしまうのでもう一度設定が必要になります。
また、ネットの検索履歴も削除されることがあるので、事前に注意が必要です。
機種により違いはありますが、iPhoneは設定→リセット→ネットワークの設定をリセットの順に進むとできます。
Androidの場合は、設定→リセットオプション→Wifi・モバイル・Bluetoothをリセットの順です。
5Gが遅くなる原因は?
そもそもなぜ5Gが遅くなるのか。考えられるのは、
- 5Gの基地局が少ない
- 電波の特性
という点です。
5Gの基地局が少ない
どの携帯電話会社をみても、現状5Gが利用できるエリアは限定的です。
出典:https://www.au.com/mobile/area/map/
auのエリアマップですが、オレンジと赤のみ5Gエリアです。
東京でさえ、上記のように使えるエリアが限られている状態ですので、地方だともっと基地局が少なくなります。
そのため、うまく電波が掴めなかったり、4Gと5Gの切り替えがうまくできないことで、5G通信が遅くなることにつながっていると考えられます。
電波の特性
5Gの電波は高い周波数帯を使用しています。
電波の特性上、高い周波数を使っているものは直進性が高く、建物などの障害物に電波が遮られやすいという特性があります。
4Gの時には比較的低い周波数帯を使用していたので、障害物があっても電波が回り込んでくれたり、広い範囲に電波を届けることができていました。
5Gは現状、基地局が少ない・電波の条件も違うということ、障害物に電波が遮られやすくあまり広い範囲に電波が届きにくいということから電波の繋がりにくさにつながっていると考えられます。
どうしても繋がらない場合は4Gのみに切り替えも検討
上記で改善方法をお伝えしてきましたが、5Gが遅くて困っているという場合は、通信を4Gのみに変更することも検討したほうが良いかもしれません。
5Gの電波塔が増え、快適に使用できるにはあと1〜2年かかると思われます。
ご自身のお住まいの付近に5G環境が整うまでは、ネットワークの設定より、5GをOFFに変更し4G通信で使うように変更してみてはいかかでしょうか。
ドコモでも、5Gがどうしても繋がりにくい場合には、5GをOFFにするよう呼びかけているようです。