
携帯ショップ店員が解説!格安SIM・格安スマホのデメリット
昨今、『格安SIM』や『格安スマホ』という言葉をTVやニュースでよく聞くようになりました。
「なんとか携帯料金を安くできないか」と思うのは皆さん共通の悩みかと思います。
しかし、大手のドコモやau、ソフトバンクと比べると「できること」「できないこと」が出てくるのが格安SIMの注意すべきポイント。
そこで今回は、格安SIM&格安スマホのメリット・デメリットとここだけは事前に知っておいて欲しい「注意すべきポイント」を解説します。
従来の携帯会社と比較する格安SIM・格安スマホのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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携帯のプロが解説する格安SIM・格安スマホのデメリット
格安SIM・携帯という言葉は最近よく聞くけれど、実際に利用するときのデメリットは何か。
使用する前に知っておいて欲しい、のちのち後悔する原因になる「デメリット」をまとめてみました。
デメリットその1 キャリアメールが使えない
ドコモやau・ソフトバンクでは当たり前のように使えているキャリアメールの使用ができません。
ドコモであれば、「@docomo.ne.jp」、
auであれば、「@ezweb.ne.jpか@au.com」、
ソフトバンクであれば、「@softbank.ne.jpか@i.softbank.ne.jp」のアドレスです。
「今はあまり使用していない」という方が多いと思いますが、学校の連絡網や通販サイトでのアドレス登録がキャリアメールになっていないでしょうか。
デメリットその2 LINEの年齢認証ができない
LINEの友達登録に必須の年齢認証ができません。
「ID検索」「電話番号検索」ができないので、残された友達追加の方法は「QRコード」か「連絡先からの自動追加」しかないです。
そのため、離れ住んでいる友達とやりとりをしたいというときには、不便さを感じると思います。
デメリットその3 キャリア決済ができない
出典元:https://www.nttdocomo.co.jp/service/spmode/function/payment/
有料サイトの登録やアプリの課金、LINEのスタンプを購入するなど結構頻繁に登場する決済サービスに便利なキャリア決済が使用できません。
各キャリアで決めた暗証番号があれば決済できてしまうので楽なのですが、格安SIM・携帯ではクレジットカード決済が基本です。
もし大手キャリアから乗り換える(MNP)となれば、今加入しているサービスは一旦退会になってしまいます。
デメリットその4 サポートが手薄
出典元:https://www.au.com/mobile/service/tentousettei-support/
「急にSIMカードが読み込みできなくなった」「電波がひろえない」など困りごとがあっても、自分で手続きをしなければなりません。
実店舗がある格安SIM会社でも、故障対応は基本的に電話もしくはネット上でしか手続きができず、一定期間スマートフォンが使用できない可能性があります。
デメリットその5 設定は自分で行う必要がある
出典元:https://www.au.com/support/service/mobile/guide/list/setting-service-android/
携帯ショップに行って機種変更すると、受付の店員さんが電話やメールを使えるように設定してくれますよね。
しかし格安SIM・携帯はそもそも実店舗が無いことが多く、全て自分で設定しなければいけません。
SIMカードを挿しただけではネット通信ができないことが多く、「APN」と言ってデータ通信を使用するための電波設定が必要です。
各事業者ごとに入力する項目が違うので、携帯ショップでおまかせしていた方はこれが1番のデメリットかと思います。
デメリットその6 通信速度が遅い
出典元:https://www.au.com/mobile/area/dennpa-support/
そもそもなぜ、格安SIMが安いのかご存知でしょうか。
その理由の一つに「自社で電波塔を持っていないこと」があります。
例えばドコモの電波を使っているマイネオやauの電波を使用しているUQモバイルなどは、
大手キャリアの電波を借りて電波提供をしているので、みなさんがよく使用するお昼や通勤時間帯などはどうしても混雑します。
あくまで「借りている」という状態なので、大手キャリアより速度が落ちてしまうのは致し方ないことだと思います。
ただ、全くネット検索ができないということや、YouTubeが開けないといったことはあまりありません。
まとめ
格安SIM・携帯にすると気をつけなければいけないデメリットを解説してきました。
格安SIM・携帯にするメリットは「とにかく料金が安くなる」というところですが、やはりデメリットもあります。
- キャリアメールがつかえない
- LINEの年齢認証ができない
- キャリア決済ができない
- サポートが手薄
- 設定は自分で行う必要がある
- 通信速度が遅い
このようなデメリットがあり、あまり気にしなくてもいいデメリットもあれば、通信ができない場合にすぐに直らない(スマートフォンが使えない)というような重大なデメリットまであります。
料金が安くなるのは嬉しいですが、安いのには理由があります。
ご自身の利用状況を考えて慎重に選ぶのが良いですね。