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レーザーマッピング&拭き掃除対応で3万円!Xiaomi系列のロボット掃除機「Dreame D9」レビュー

※本記事はメーカー様からサンプル提供を受けて執筆しております。なお、金銭の授受およびレビュー内容への干渉は一切ありません。

ロボット掃除機やコードレス掃除機を主に扱っているXiaomi関連企業のDreame Technology様より、2020年12月から日本での販売が始まったばかりの最新モデル「Dreame D9」をレビュー用にご提供いただきました。実際に使ってみた感想も交えつつレビューしていきます。

Xiaomi系列のロボット掃除機が日本上陸

Dreame Technologyは、2015年に設立されたスタートアップ企業で、中国の大手メーカー・Xiaomiの出資を受けています。いわゆる「Miエコシステム」に属し、Dreameのスマート製品はXiaomiの「Mi Home」アプリから操作できます。


日本には2020年12月に上陸したばかりで、第一弾として、今回紹介するロボット掃除機の「Dreame D9」とコードレス掃除機の「Dreame T20」が発売されました。

Miエコシステムのロボット掃除機としては「Roborock」という別会社・別ブランドの製品が先に上陸していますが、Roborockの日本向けラインナップはハイエンドロボット掃除機が中心です(一応Roborock E4というエントリーモデルもありますが、3万円であの内容はちょっと微妙……)。

このため、後発ながら3万円クラスでも高性能なMi Home対応ロボット掃除機というコストパフォーマンスに優れた新しい選択肢として、Dreame D9を検討する価値はあるのではないでしょうか。

Dreame D9の特徴


Dreame D9は、スマートフォンから「Mi Home」アプリを使って遠隔操作でき、たとえば外出中に掃除を済ませることもできます。また、「Amazon Alexa」にも対応しているので、自宅にいる時はスマートスピーカーに話しかけるだけで操作できます。


そんなスマートなロボット掃除機でありながら、公式サイトやプレスリリースを見てみると、実は真っ先にアピールされているのはそういった連携機能ではありません。「3000Pa強力吸引」――つまり、そもそもの清掃能力の高さを一番の武器にしているのです。

吸引力が3000Paと聞いても、具体的な数値を公開しているメーカーばかりではないのですぐにはピンと来ないところですが、たとえばAnkerのEufy RoboVacシリーズなどを見ると上位モデルでも2000~2200Pa程度ですし、やはりDreame D9はパワフルではあるようです。

もちろんただ吸引力を上げただけではなく、スムーズに吸い込むためのエアダクトの設計、耐久性を意識した日本電産製モーターの採用、カーペットの自動検出機能など、清掃能力と使い勝手を高めるための配慮が至るところに施されています。大容量ダストボックスと最大150分の連続稼働時間により、広い戸建ての掃除でも中断されるストレスが少ないということもポイントです。


そして、3万円台前半の手に取りやすい機種でありながら、上位機種を中心に採用されているレーザーを使ったマッピング・ナビゲーション機能があることも見逃せません。

ロボット掃除機にとって、部屋の形状や家具の配置を瞬時に認識できることは、清掃効率や時間短縮に直結します。「壁があったら曲がる」だけの原始的な挙動の機種と比べればその違いは大きいです。

また、スキャンした間取りのデータが残ることで、何かをこぼしたりしてピンポイントに床を汚してしまった場合に「この部屋だけ掃除しておいて」という指示が出せるというメリットもあります。

Source:公式サイト

外観・付属品チェック


サンプルをいただいたのは日本上陸に前後したタイミングでしたが、実際に販売されている物と同じ日本版でした。パッケージにも日本語表記がありますね。


せっかくなので説明書もチェック。こちらもしっかり日本語化されています。初めてロボット掃除機を使う人などは手探りでセットアップするのは大変でしょうから、この安心感は大きいですね。

と言っても、セットアップはとても簡単。本体を充電しながらスマートフォンにMi Homeアプリを入れて、あとはアプリの指示に従うだけです。機器検索などもMi Homeアプリが自動で行ってくれます。


付属品は少なめなので、混乱せず使い始められるでしょう。メーカーによっては「何からどうすればいいんだ!?」とびっくりしてしまうぐらい付属品が多い機種もありますが、この辺りは「性能の割に安い」秘訣なのかなと。

ロボット掃除機本体の他に、サイドブラシ、充電ステーション、拭き掃除用のアタッチメントが入っていました。


説明が前後しますが、Dreame D9はゴミやホコリを吸い込む通常モードのほかに、モップを使った拭き掃除もできます。最大手メーカーの製品で言えばル○バとブラ○バが1台にまとまっているようなものですね。

吸引と拭き掃除が1台でできるロボット掃除機自体はそう珍しくもないのですが、他機種を使った経験から「これいいな」と思ったのは、水タンクとモップが1つにまとまっていること。「あれを外して、これを付けて……」となると面倒で使わなくなりがちです。これなら水を入れて本体の底にガシャンとはめれば終わりなので楽ですよ。


天板を持ち上げると透明のケースがあり、ここにゴミが溜まります。ゴミを捨てたり、フィルターを外して洗ったりといったメンテナンスはしやすい構造です。ちなみに、ボディの下についているブラシも簡単に外せます。

Dreame D9を使ってみて


これまでは他社のエントリーモデル(1万円台後半)を使っていましたが、Dreame D9に切り替えてすぐに性能の違いを実感できました。

まずは、やはりマッピング機能や高精度センサーのおかげで無駄なく動けるので所要時間が短く済みますね。ちなみに、初回はアプリを眺めておくと一瞬で部屋の間取り図が出来上がっていく様子が見られて楽しいです。そして、吸引力を売りにしているだけのことはあり、吸い残しも明らかに減りました。


まあ、「動きが賢い」「しっかり吸ってくれる」というのはスペックからある程度予想できていたことです。一番感動した部分、それも使い始めた瞬間に違いを感じた部分は他にあります。なんと言っても「音」です。

ロボット掃除機って、物によっては結構うるさいんですよね。Dreame D9は吸引力が強いのに静音性にもしっかり配慮された設計になっていますし、そもそも「掃除機の音」以前に、走行音から違います。


正直、私のロボット掃除機に対するイメージは「時間かかるし、うるさいし、その割に大して綺麗にならない」というものでした。自分で掃除した方がマシだけど、不在中に軽く掃除しておいてくれる機械としてはギリギリ許容範囲、という程度の扱いだったのです。

ところがDreame D9を使ってみたら、静かでちゃんと吸えて時間も短縮……ちゃんとしたロボット掃除機ってこんなに違うのか!?と驚きました。でも、これまでビミョーだなと思っていた機種と1万円ちょっとしか変わらないんですよね。中身の割には安すぎます。


頂き物でここまでべた褒めだと怪しく見えるかもしれませんが、下手に安いロボット掃除機を買って「こんなもんか」で終わるぐらいなら、少しの差額で高級機に近い内容の「今時のまともなロボット掃除機」を体験できるDreame D9を選んだ方が無駄にならず良い買い物だと思いますよ。

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