
Nintendo SwitchでBluetoothイヤホン/ヘッドホンを使える「MUSON MK3」レビュー
※本記事はメーカー様からサンプル提供を受けて執筆しております。なお、金銭の授受およびレビュー内容への干渉は一切ありません。
USB充電だったり、スクリーンショットを簡単にシェアできたり、Nintendo Switchは様々な面で「今時のゲーム機」らしさを感じるハードですよね。しかし、ありそうで意外にないのがBluetooth機能です。
正確に言えば、Bluetooth自体には対応していて、専用コントローラー「Joy-Con」(ジョイコン)の接続などに使われています。ただ、それをユーザーが自由に使えるようにはなっておらず、Bluetoothイヤホン/ヘッドホンをそのままSwitchで使うことはできないという弱点があります。これは後発の廉価版、Nintendo Switch Liteでも同様です。
早いもので、執筆時点でSwitchの発売からは3年半以上の月日が過ぎています。当然Bluetoothイヤホン/ヘッドホンを使いたい人は多く、この仕様上の壁を乗り越えるための周辺機器が今では当たり前のように出回っています。
一昔前なら「本体のファームウェアを弄ってJoy-Con以外でもBluetoothを使えるようにしちゃおう」みたいな手法が流行ったかもしれませんが、オンラインマルチプレイが前提の今時のゲームハードはそんなに甘くない、というより仮に改造に成功してもBANされて終わりです。
実際には、「Switch本体のUSBポートにBluetooth送信機を取り付ける」という平和的な解決策が広まりました。
今回紹介する「MUSON MK3」も、そんなSwitch用Bluetoothアダプターのひとつです。実売価格は約3,000円で、様々なメーカーから発売されているこの手の製品としてはごく平均的な価格です。
ちなみに、いかにもSwitch専用という感じのデザインですが、物自体は普通のUSB接続のBluetooth送信機なので、もちろんPCやテレビなどSwitch以外の機器で使うこともできます。
本体のほか、説明書、USBケーブル、イヤホンジャックキャップが同梱されていました。
延長ケーブルはおそらくUSB Standard-A端子を備えるPCなど、Switch以外の機器で使う場合を想定した付属品と思われますが、USB-Cメス→USB-Aオスの変換は規格的にはあまり好ましくありませんね。とはいえ、汎用ケーブルとして単品販売しているわけでもありませんし、この製品の接続に使うだけなら実害はないでしょうから、目くじらを立てるほどのことではないでしょう。
アダプターの性質上、Switch本体の画面などにはペアリング操作のUIは表示されず、ステータスランプを頼りに繋ぐことになるので、説明書はしっかり保管しておいた方が良いと思います。初回接続はともかく、他のイヤホンやヘッドホンを繋ぎたくなった時などに手探り状態で操作するのはなかなか難しく、説明書を頼ることになりそうです。
システムバージョン「4.0.0」以降のSwitch(Switch Lite含む)であれば、USB経由のオーディオ出力に対応しているため、それを利用してBluetoothに変換できます。v4.0.0が配信されたのは2017年10月のことなので、現状ではほとんどの個体ですぐに使えるでしょう。
本体の下にアダプターをつけておくのは視覚的には少し目立ちますが、プレイ中にはあまり意識しない位置なので操作に支障はありません。少なくとも、有線よりはストレスが少ないと感じる人が多いのではないかと思います。
aptX LLという低遅延コーデックに対応しているのもゲーム用としては嬉しいポイントですね。ぜひaptX LL対応イヤホンと組み合わせて使いたいところです。


