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通話やランニングにもぴったりな万能ワイヤレスイヤホン「EarFun Air」レビュー

※本記事はメーカー様からサンプル提供を受けて執筆しております。なお、金銭の授受およびレビュー内容への干渉は一切ありません。


ワイヤレスオーディオ機器メーカー「EarFun」さんから、フルワイヤレスイヤホン「EarFun Air」をいただいたので使ってみました。2018年創業とまだまだ新しいメーカーなのですが、この製品は「iFデザインアワード2020」と「CES 2020 イノベーションアワード」をW受賞しています。


EarFun Airは、6mm径の高感度複合ダイナミックドライバーを採用したカナル型(耳栓型)のフルワイヤレスイヤホンです。連続再生時間は7時間、充電ケースを使用すれば最大35時間再生できます。スポーツ系のイヤホンというわけではないのですが、IPX7相当の防水性能までしっかり備えています。


パッケージ内容はこんな感じ。イヤホン本体(左右)と充電ケース、サイズ違いの交換用イヤーピース、充電用USBケーブル、ユーザーマニュアルが入っていました。説明書には日本語のページもあります。


充電ケースはとてもシンプルなデザイン。つや消し無塗装の樹脂素材で、ポケットやバッグへの出し入れなど日常利用で付くような小傷は目立ちにくいです。充電端子はUSB Type-Cを採用しています。


ジャンルの異なる音楽をあれこれと聴きながら試してみた印象としては、元気のいい音で、ハマるジャンルならとても5,000円台とは思えない音を聴かせてくれます。繊細な女性ボーカル曲など伴奏のほうが目立ってしまう場面もあるのですが、ロック、ヒップホップ、EDMなどは得意かと思います。

耳に収まる部分からニョキッとノズルが伸びた本体形状からも分かるように、マイク性能も重視したモデルです。「周囲の雑音や騒音の80%以上を取り除く」と謳っており(※アクティブノイズキャンセリングではなく、マイク側の話です)、ビデオ会議に使ってみましたが先方の反応は良かったです。


EarFun AirはAiroha社(MediaTekの子会社)の最新チップを採用しており、このチップには「MCSync」という左右独立接続技術が使われているのが特徴です。

一般的なフルワイヤレスイヤホンは「スマホ→右イヤホン→左イヤホン」というように左右どちらかのイヤホンが親機として通信を中継しますが、MCSync方式では「左イヤホン←スマホ→右イヤホン」と左右それぞれのイヤホンが端末と直接通信します。安定性が高まったり、バッテリーの片減りを防いで無駄なく使い切れたりとメリットの多い方式です。

この説明を聞いて、ちょっと詳しい人ならQualcommの「TWS Plus」が頭に浮かんだのではないでしょうか。考え方としてはよく似ているのですが、TWS Plusはスマートフォン側の対応も必要なため、同じQualcommのチップ、それもSnapdragon 8シリーズを搭載するハイエンドAndroidスマートフォンにほぼ限定されてしまいます。

MCSyncは「左右のユニットを1つのユニットに見せる」形で実装されているので、スマートフォン側の対応が不要なため、iPhoneやミドルレンジのAndroid端末でも左右独立接続の恩恵を受けられます。


まとめると、EarFun Airは「値段以上の音質」「どのスマホでも使える左右独立接続」「通話用としても便利な高音質マイク」「ランニングなどにも安心の防水仕様」が揃った死角のない低価格フルワイヤレスイヤホンでした。アンダー1万円クラスでフルワイヤレスイヤホンをお探しの方にはおすすめできる製品です。

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