
【BROMPTON S1E】サドルを「BROOKS Cambium C17 All Weather」に交換
折りたたみ自転車「BROMPTON」に乗り始めて約半年、最低限必要だと感じた部分のカスタムは一段落したので最近は手を加えていなかったのですが、なんとなく純正よりはかっこいいサドルに変えたくなってきたので手を出してみました。
ノーマルのサドルは実用車然としていてちょっと重そうに見えますよね(実際、BROMPTONは実用車だと思っていますが)。十分なクッション性がありますし、先端部分を持って移動しやすい「取っ手」としての工夫もされていて実用上はこれでまったく問題ないのですが、色気のないサドルです。
BROMPTONのサドルを変えるとなると、定番はやはり同じイギリス生まれでクラシカルなデザインのBROOKS。でも、レザーサドルはちょっとなぁ……ということで、定番のようで微妙に違う物を選んでみました。
Cambium C17 All Weatherというサドルで、レザーではなく防水ナイロントップのモデルです。デザインテイストは似ていますが、レールやリベットの仕上げが違うので高級感では一段劣るかなという印象。でも、実用上は良いことづくめ。値段も1万円台前半とお手頃です。
さっそく取り付けていきます。BROMPTONのシートポストは少し変わった作りになっていて、シートポスト自体はただの棒。サドルをつけるヤグラの部分が「ペンタクリップ」という上の写真のような別パーツになっています。
これ、見た目的には重そうに見えますが、外してみると意外とそうでもないんですね。ただし、ワッシャーなどが色々入っていて部品点数が多いので、バラバラにして順番が分からなくならないように注意。
ペンタクリップにサドルのレールを挟んで仮組みして、シートポストを差し込んでしっかり締めれば完成……なのですが。
ご覧の通り、これは横から締めないといけません。しかし、Cambium C17 All Weatherは側面に回り込むような形状なので、薄いラチェットレンチなどを使わないと工具が入りません。柔軟性のあるサドルなのでめくり上げながら作業できるおかげでなんとかなりましたが、もっと硬い素材でこういう形のサドルがあったら装着できそうでできない、なんてことになるかも。
交換後の状態がこちら(※この角度だと展開時に水平になりません。正しく調整するともっと前下がりになります)。
BROMPTONの純正サドルは折りたたみサイズを少しでも小さくするために一般的なサドルよりも前に出せるようなレール形状になっています。このため、社外品のサドルに交換するとノーマル状態よりも少し後ろにサドルが飛び出します。BROOKSのサドルは後方が大きく広がっているのでなおさらです。
コインロッカーに入れる機会がある人、小さめの輪行袋を使っている人などはサイズをよく確認しておいたほうが良いでしょう。ちなみに、「かるが~る」や「ALWAYS-JP」には問題なく入りました。
革サドルは乗り心地が良いとされる一方で、革が馴染むまでが苦痛とも言われます。その点、ナイロントップのCambium C17 All Weatherの場合、最初からBROOKS製サドルの特徴であるハンモック構造による乗り心地の良さだけを味わえるのはおいしいですね。
手入れも断然楽なので、使い勝手の良い実用車としてBROMPTONを扱う上では何かと都合が良いです。
最後に、私のBROMPTON S1Eの現在の姿をお見せします。カタログモデルにはない1速・泥除けなしのシンプルなB-SPOKEオーダー車がベースです。
少しだけバックスイープの大きい楽なポジションのフラットバーハンドル、回転の良いTOKEN製BB、着脱式ペダル(MKS Compact)、そして今回のBROOKS製サドルを装着した程度のシンプルなカスタムに留めています。
細かいところで言えば「外した後の左ペダルをつけておける謎ホルダー」とか「CATEYEの普通のVOLTシリーズをつけられるマウント」とかニッチな細工もしてありますが、ドレスアップはせず純正風のスタイルを保ちながらさり気なく良い感じにしているので、見た目は平凡。たぶん。



