「XDAのオリジナルスマホ」が現実に。キーボード付きスマホ「Pro1 X」発表

カスタムROMやroot化などでお世話になったことがある人も多いであろう、海外の老舗ユーザーフォーラム「XDA」。そのXDAが開発者フレンドリーなオリジナル端末を出すとか出さないとか……なんて噂はAndroid黎明期からまことしやかに囁かれていましたが、残念ながらそれらはすべてジョークやデマでした（XDA Labphone）。しかし、ついに現実になる日が来ました。

2020年10月27日付けで、正真正銘のXDAオリジナル端末「Pro1 X」が発表されたのです。XDAに記事が掲載されると同時に、Indiegogoでのクラウドファンディングも始まりました。

マニアならPro1という名前を聞けばピンと来たはず。スライド式のQWERTYキーボード付きAndroidスマートフォン「F(x)tec Pro1」をベースに、FX TechnologyとXDAの共同開発という形です。

Androidベースの有名カスタムROM「LineageOS」を搭載して出荷される世界初の個人向け製品であると同時に、「Ubuntu touch」もサポートします。

ハードの多くは先に発売された通常版のPro1と共通ですが、メモリは6GBから8GBに、ストレージは128GBから256GBへと増強されます（※Pro1と同じ6GB/128GBの廉価版もある模様）。ボディは専用色「ディスカバリーブルー」に彩られ、背面にはXDAのロゴも入ります。

SoCは変わらず「Snapdragon 835」で、最も強力なUbuntu touch搭載端末になるとしています。Pro1と同様にUSB Type-C端子からの変換でHDMI出力ができるようなので、デスクトップモードの実用性を考えるとUbuntu touchを選ぶのも面白そうですね。

7万円前後とスペックを考えれば決して安くはない端末ですが、あのXDAが本当にスマホを出すというロマンはあります。興味のある方はチェックしてみてください。

「Pro1 X」をIndiegogoで見る