
Chromecastで余ったPC用モニターを有効活用
最近、作業用のメインディスプレイをDELLの34インチ曲面ウルトラワイドモニター「U3419W」に買い替えました。デュアルモニターなどでの運用はせず1枚にまとめたので、これまで使っていた普通のモニターが余ります。他の用途で有効活用できないかなと考えた結果、今更ながら「Chromecast」を導入してみることにしました。

Chromecastは、Googleが販売するメディアストリーミング用の小型デバイスです。HDMI端子を備えたテレビなどに接続し、スマートフォンやタブレットから「キャスト」という操作をすると、スマートフォンで見ていた動画などの続きを大画面で楽しめます。
競合製品としてはAmazonの「Fire TV Stick」がありますが、Chromecastはあくまでスマートフォンの子機で、単体では再生操作などを行えないという大きな違いがあります。約5,000円で買える安価なデバイスです。
ちなみに私はYouTubeとAmazonプライム・ビデオを観るつもりで買いました。この2つのサービスは互いに相手陣営のデバイスから締め出されていた時期がありましたが、2020年10月現在はChromecastを買ってもFire TVを買っても両方見られます。
どちらも主要な動画配信サービスには一通り対応しているので対応コンテンツの差は現時点ではそれほど大きくなく、使い勝手の違いが選ぶポイントになるかと思います。
ChromecastはHDMI端子を備えたモニターがあれば使えますが、基本的にはテレビでの利用が前提と思われます。PC用モニターを再利用する場合、いくつか注意しておきたい点があります。
まず、初歩的なことですがChromecastにはスピーカーがありません。PC用モニターはスピーカーを搭載していない物も多いので、その場合は外付けなどの対応が必要になります。
次に、電源供給。ChromecastはUSB経由で電源を取りますが、電源ボタンが存在せず、基本的につけっぱなしで使うことを想定されています。
テレビならともかく、PC用モニターだと入力信号があると勝手に電源が入る機種が多いです。これを回避するには、「常時給電ではなく、モニターの電源が入っている間だけ給電するUSBポート」が備わっているモニターを使うと、実質的にモニターとChromecastの電源をまとめてON/OFFできるので都合が良いです。
私がChromecast用にしているモニターは、Lenovoの「ThinkVision P24h-20」という機種です。音質はともかく一応スピーカーを搭載していますし、USBポートも常時給電ではないので、比較的Chromecast向きのモニターと言えます。
使い方は簡単、今更紹介するまでもないかと思いますが、同一ネットワーク上のスマートフォンで動画を見ているとキャストボタンが表示され、Chromecastでの再生に切り替えることができます。音量調整などの操作はスマートフォンをリモコン代わりにして行います。
Chromecastそのものにはメニュー画面などは存在せず、電源が入っている状態で待機している間はスクリーンセーバーが表示されます。
別の記事で紹介しましたが、このChromecast用モニターはエルゴトロンのモニターアームに取り付けて、普段は邪魔にならない位置に片付けておき、動画を見たい時だけ前に持ってくるようにしています。使わなくなったモニターの再利用には、Chromecastはなかなか使えるデバイスです。
