
モニターアームの定番中の定番、「エルゴトロンLX」レビュー
先日、Amazonプライムデーで安くなっていたので、ちょうど使いたい場所があって買おうと思っていたモニターアームを購入しました。定番中の定番、エルゴトロンの「LX」というモデルです。
モニターアームって必要?
最近のモニターに付属している純正スタンドはよく出来ていて、チルト、スイベル、ピボット(角度調整)が当たり前にできる物が多いです。普通に使う分には純正スタンドで十分かもしれません。
それでもモニターアームをわざわざ導入する理由があるとすれば、「マルチディスプレイのために配置の自由度を上げたい」「机を広く使いたい」「モニターを頻繁に動かす」といった理由になるでしょう。今回、私がモニターアームを導入した理由は後半の2つに当てはまります。
最近、メインモニターを34インチ曲面ウルトラワイドモニターに買い替えたので、これまで使っていた23.8インチWQHDの普通のモニターが余りました。
PC作業以外に使っている机にこれを移設して、Chromecastか何かで動画を観たりするのに使おうかな?と考えた時に、「ながら作業をするにはモニターの脚が邪魔」「いつも使うわけじゃないから要らない時は端に避けておきたい」という難点が浮上。それならモニターアームで宙に浮かせてしまえば設置スペースを取らず、使いたい時だけ見やすい位置に簡単に移動できるだろうと思い至ったのです。

開封・設置
ダンボールの元箱に直接伝票を貼られた状態で到着。過剰包装のAmazonにしては珍しい感じです。まあ、一度設置したら箱に戻すことはまずないものですしこういう扱いでちょうどいいですよね。
アーム本体は3分割された状態で入っており、あとはネジや部品、工具、説明書が同梱されていました。細かい部分ですが、付属の六角レンチがL型ではなくちょっと凝ったT型になっていて使いやすかったです。
組み立ては簡単で、まずは土台で机を挟んで固定し、アームを順番に差し込んでいくだけ。関節部分はもっとしっかり固定されているものかと思っていましたが、組み立ててみると意外と単純。でも不安定な感じはしません。
下側のフタを開けるとモニターの配線をアームの中に隠せます。
組み立ての注意点としては、先に机の天板の厚さを測っておくこと。固定したい場所の厚さによって、クランプパーツの付け方が変わるので先に確認しておいた方がスムーズに組み立てられます。
また、そのまま組み立てるとモニターを360度回転(ピボット)させられる状態になります。もし水平な状態で固定しておきたい場合は、VESAマウントの取り付けを行う前に固定ネジを入れる必要があるので事前に決めておきましょう。
使ってみた感想
完成図としては、こんな風に取り付けて使っています。普段はアームを折りたたんで机の隅にモニターを寄せておいて……
使いたい時だけアームを伸ばして見やすい位置に画面を出します。
ちょっとイレギュラーな使い方ですが、実はこれ、待機状態でも使用状態でもエルゴトロンLXの良さを感じられるケースというか、ちゃんとしたモニターアームを買わないと成立しない使い方だと思います。
というのも、壁際ギリギリまでモニターを寄せて片付けられるのは後方のデッドスペースがほとんどない(モニターを横から持つような)畳み方が可能なエルゴトロンLXならではですし、上の写真を見ての通り使用時にはアームをほぼ一直線に伸ばしてしまっているので、下手な安物で同じ姿勢を取らせるとグラグラになるはずです。こんな状態でも固定力に不安がなくブレも少ないのはさすがエルゴトロンです。
まとめ
モニターアームはパソコンやモニターよりもはるかに長く使える物です(ガス圧式は話が別ですが)。普段はあまり見えない部分ですが、良い物を選んでもそう高くはありませんし、設置の安定感や位置調整の自由度などで小さなストレスが減り、長い目で見れば価格相応の仕事はしてくれるアイテムでしょう。
「エルゴトロンLX」はもちろんおすすめですが、賢く買うならOEM品を狙った方が良いです。超定番の製品だけに他社へのOEM供給も多く、有名どころではAmazonのプライベートブランド「Amazonベーシック」やHPの純正周辺機器として売られているモニターアームはほぼエルゴトロンLXそのもの。ロゴなどデザインが少し違うだけでエルゴトロンと同じ構造・品質のモニターアームを安く買えます。
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