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電動昇降デスク「FlexiSpot E7」レビュー!昇降式ってどう便利?どんな人におすすめ?

※本記事はメーカー様からサンプル提供を受けて執筆しております。なお、金銭の授受およびレビュー内容への干渉は一切ありません。

長時間のデスクワークによる腰痛などの対策として、数年前から話題の「スタンディングデスク」。オフィスほど作業環境が整っていない家庭での在宅勤務が社会変化によって急速に広まったことで、関心を持つ人も増えているのではないでしょうか。

ただ、少しやってみると分かりますが、座りっぱなしも良くないけれど立ちっぱなしも良くないんです。スタンディングデスクを導入するということは、基本的には「座って作業する環境」と「立って作業する環境」の両方を作り、時間で区切って行き来することになります。なかなか自宅で仕事のためにそんなスペースは確保できないよという人が多いのではないでしょうか。


そこで活躍するのが「昇降デスク」。高さを自在に変えられる机があれば、効率良くスタンディングデスクを取り入れられます。今回は、昇降デスクメーカーのFlexiSpotさんから最新モデル「FlexiSpot E7」をレビュー用にいただき、実際に使ってみたのでご紹介します。

予備知識:昇降デスクの選び方

大きさ的にいくつも買って使い比べるのは難しい製品ですし、「昇降デスクってたくさんあるけど何が違うの?どこを見て選べばいいの?」と右も左も分からない状態の人も多いのではないでしょうか(というか私もそうで、レビューを書くにあたって色々調べて「これ、めっちゃ良いやつじゃん!」と気付きました)。

本題に入る前に、昇降デスクの大まかな違いと選び方を簡単に説明します。


まず、昇降デスクを選ぶ上で必ずチェックしておきたいのは「昇降の方式」です。電動、ガス、手動の3つの方式があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

電動式のメリットとしては「ボタン操作で簡単に昇降できる」「きめ細かく調節できて自分にぴったりの高さにできる」など、使い勝手の面で断然優れています。一方、デメリットは価格が高い、重い、当然ながら電源が必要といったところです。

ガス圧式は手動よりは軽い力で昇降できますが、ガス圧が足りないとスムーズに動作しなかったり、逆に勢いが強すぎると机上の物を倒してしまったりと、当たり外れやメンテナンスの手間が多い方式でもあります。よくあるオフィスチェアの高さ調節を思い浮かべれば「だんだんガスが抜けて上がらなくなってくる」のはイメージしやすいのではないでしょうか。

手動式は低コストで軽量、電源不要で置き場所も自由、意外と細かく調節できるなど優れた部分も多い一方、重量物を歯車を使って手回しで上げ下げするので、それなりに力を使います。楽に作業するためにスタンディングデスクを導入したいという場合はイマイチかもしれませんね。たまに高さを変える程度の用途ならコストパフォーマンスが良いと思います。

ちなみに、FlexiSpotがラインナップしているのは電動式と手動式。日常的に立ち姿勢と座り姿勢を行き来するなら電動式、たまに高さを変える程度なら安価な手動式と、目的に応じて選ぶと良いでしょう。


次に見ておきたいのは「昇降範囲」。高さを変えられる机が欲しいと一口に言っても、目的は様々だと思います。ここで取り上げる「スタンディング・シッティングの両方で作業できる机が欲しい」というケースに限らず、たとえば「子供の成長に合わせて少しずつ高さを上げていける買い替え不要な机が欲しい」なんて場合にも使えます。そこで、最低何cmから最高何cmまで昇降できるのかをちゃんと見ておかないと、用途に合った昇降デスクかが分かりません。

今回紹介するFlexiSpot E7の昇降範囲は58~113cmです。これはかなり調節できる範囲が広い方で、旧型のE6やE3と比べても下限が低くなっています。58cmという低さを学校の机の高さの規格に当てはめると「JIS3号」で、これは身長135cmぐらい(小3~小4ぐらいの平均身長)でちょうどいい低さということになります。一方、上限が113cmとなると、かなり身長の高い人でも腰の高さまではほぼ上げられるでしょう。これぐらい昇降範囲が広いと用途を選ばず使えますね。

組み立て・設置


FlexiSpotの昇降デスクには、天板付きのセット商品と、自分で好きな天板を買ってきて取り付ける「脚だけ」の商品があります。今回は天板込みのセット商品をリクエストしました。天板の木材にこだわりたい人やホームセンターなどで板を買って安く抑えたい人は脚だけ買うのもアリでしょう。

2個口で届き、脚の方の箱は30kg以上あるのでちょっと力仕事になるかも。上下反対の状態で組み立てて最後にひっくり返すので、最低でも天板の面積の2倍、できれば3倍ぐらいはスペースを確保して到着を待ちましょう。あと、金属製の脚から組み立てていくので、床を傷付けないように敷く物も用意しておいたほうが良いです。


脚の組み立ては簡単で、付属の六角レンチで説明書の指示に従って進めていけば難しいところはありません。脚が完成したら裏返した状態の天板の上に乗せ、木ネジで固定していきます。手動のドライバーでも出来なくはありませんが、力が要りますし本数も多いので、電動ドライバーの使用をおすすめします。その方が確実に固定できますしね。

私は1人で組み立てましたが、最大の難所は「完成した後にひっくり返す」ところ。30kg以上ある大きな机をひっくり返すのは、成人男性ならなんとか行けるかなという感じ。可能なら2人で作ったほうが安全です。

外観・機能紹介


FlexiSpot E7は、フレームの色、天板の色(素材)、サイズを選んで注文できます。私はフレームも天板もホワイト、サイズは最小の120×60cmにしました。これでもワンルームには十分すぎるほど大きく、広々とした作業空間が手に入ります。


停止状態では、ちょっと脚がガッシリした普通の机です。2本足かつ足元に横棒がないので、邪魔になる物が少なく動きやすいですね。


手前に付いているリモコンが電動昇降デスクの証。上下のボタンを押せば1mm単位で高さを調節できます。さらに、立ち位置・座り位置(+2種類)の高さを記録できる機能があり、しっくり来るポジションを見つけたらMボタンを押して保存しておけば、次回からワンタッチで切り替えられます。


最低・最高の高さはこんなに違います。限界まで上げてみてもグラつくことはなく安定していました。耐荷重も125kgと余裕があり、大型モニターやマルチモニターを昇降させても不安はないでしょう。


これだけ広い机が立っても座っても楽々使える高さにワンタッチで動いてくれるという体験はとても新鮮。生産性が上がりそうなアイテムです。欲を言えば、せっかく昇降のために電源を取るなら、タップとか内蔵されていたらいいのにな、と少し思いました。特に立ち姿勢ではモニターなどの電源ケーブルの長さが足りなくなりがちなので、延長ケーブルやタップを買っておいた方が良いです。


ちなみに、FlexiSpotは純正アクセサリーの豊富さも魅力です。デスクの下に取り付けられる引き出しやキーボードトレイ、デスクトップPCを吊り下げるためのスタンド、立ち姿勢での足の疲れを軽減するマット、昇降時に配線がごちゃっとしないように束ねられるケーブルダクトなどなど……自分だけの最強の昇降デスクを作れるという楽しみがあります。

まとめ:FlexiSpot E7はこんな人におすすめ!


昇降デスクの中でも、電動式は特に使い勝手が良くおすすめのタイプです。価格の高さがネックで10万円を超えるような物も珍しくありませんが、FlexiSpot E7は天板セットで60,000円、脚だけなら48,000円と、スペックの割にお手頃な価格も魅力。

スタンディングデスクに興味があるけれどシッティングデスクと別に設置するほどのスペースは取れない人、子供の成長段階に合わせて調節しながら長く使える机が欲しい人など、昇降デスクを検討している人の大部分にマッチする性能で、広くおすすめできる機種です。また、脚だけ買えるというのも他メーカーにはあまりない特徴で、こだわりDIY派の方にも向いています。

公式サイトで「FlexiSpot E7」をチェック!

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