
45W出力もできるスリムでハイパワーな4ポート充電器「Anker PowerPort Atom III Slim (Four Ports)」レビュー
Amazonプライムデーで、Ankerの4ポートUSB充電器「Anker PowerPort Atom III Slim (Four Ports)」を買いました。早速デスクに設置して使ってみたのでご紹介します。
Anker PowerPort Atom III Slim (Four Ports)は、窒化ガリウム(GaN)半導体の採用によって小型化された「PowerPort Atom III」シリーズのUSB充電器です。日本では2020年1月に発売されました。
正式名称が長すぎて何のことやら、という感じですが、似たような名前で「PowerPort Atom III Slim」という折りたたみ式プラグの薄型設計で最大30Wまで出せる1ポートの製品も出ています。今回紹介するのは複数のデバイスをまとめて充電できる4ポート仕様で、卓上用や旅行用に便利な製品です。
そもそもなぜこれを買ったのかも少しだけ説明しておくと、ただ「プライムデーで安かったから」というだけではありません。
スマートフォンなどUSB充電の機器を多数持ち歩いて使っているので、充電器が足りなくならないように、他社の5ポートUSB充電器を元々デスクの片隅に設置していました。個人的には「寝ている間に充電が終わっていればいいや」ぐらいで非力な多ポート充電器でも困らないことが多く、なんでも急速充電できるほどの環境を整える必要性は感じていないので、大抵はそれで事足りています。
ただし、その充電器はUSB PDなどには対応しておらず、ノートPCや一部のカメラなど大きな電力を必要とする機器の充電まではできませんでした。「どうしても高出力が必要な機器のためにUSB PD対応を1口、それから普通のやつを3~4口」といった構成の充電器が安く手に入ればそろそろ置き換えたいなと考えており、Anker PowerPort Atom III Slim (Four Ports)はちょうど条件に当てはまる製品だったのです。
開封して中身をチェック。本体と電源ケーブル、両面テープ、説明書、Anker製品ではおなじみの「Happy?」の紙が入っていました。
厚手の両面テープが入っていて、どこかに貼り付けて使いたい人にも配慮されているのは親切ですね。多ポート充電器としては軽量なので、机の裏などに隠して設置することもできそうです。
本体は約9cm四方の正方形で、厚さは約1.8cm。平べったくて薄い形状です。
「4~5ポートの充電器の大きさなんてどれもそんなに変わらないだろう」とあまり大きさは気にせず買いましたが、これぐらいコンパクトだと旅行とかに持っていっても荷物にならなさそう。現物を見てから「もう1個買っておけば良かった」と思いました。据え置き利用だけでなく携帯用としてもありなサイズです。
表面は細かい模様が入ったつや消し仕上げ。ホコリやキズが目立ちにくそうな質感で、手入れがおろそかになりがちなこの手の製品としては好ましいデザインです。
4ポートのうち、一番左側だけUSB Type-C端子で最大出力45Wです。他の3つはUSB Standard-A端子で、4ポート合計での出力は65Wまでとなります。PD対応のところにノートPC、他の3つにスマートフォンやイヤホン、といった使い方が想定されます(もちろん、空いていればスマートフォンをUSB PDで急速充電しても良いでしょう)。
裏面に書かれている出力の詳細を見ても分かりますが、この製品は悪名高い「PowerIQ 3.0」というAnkerのオレオレ規格で作られています。
大抵の機器では普通に使えますが、USB PDのパワールールと食い違っている部分があるせいで充電できない機器が存在するのがちょっと困るところです。「繋いだ機器が壊れる」とかそういうことはありませんが、互換性に難ありというのは知っておいた方が良いでしょう。
最新製品に採用されている「PowerIQ 3.0 (Gen2)」という規格ではUSB PDとの互換性の問題が解消されているので、新規格で同等の製品を出してくれることに期待しておきます。
手短にまとめると、持ち運びにも適したスリム筐体で、必要に応じて急速充電もできる4ポート充電器です。互換性の問題を除けば色々使えて便利なので、ひとつ持っておいて損はないアイテムかと思います。
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