
誰が貼ってもズレないSpigenの最新保護ガラス「GLAS.tR ALIGN master」をPixel 4aで試す
スマートフォン用アクセサリーの人気メーカー「Spigen」の画面保護ガラス最新作、「GLAS.tR ALIGN master」を使ってみたのでレビューします。
GLAS.tR ALIGN masterは、iPhone 11あたりから登場したSpigenの新シリーズです。ガラス自体は従来のGLAS.tRと大きな違いがあるわけではないのですが、誰でも貼り付け位置を完璧に合わせられる「Auto Align Technology」が導入されました。
前々から一度使ってみたいとは思っていたのですが、マイナー機種を買いがちなのでなかなか試す機会がなく……Pixel 4a用が出ていたので遅ればせながら試してみようと購入しました。

誰でもキレイに貼れるALIGN master
ガラス2枚とクリーニングワイプ、そしてALIGN masterの肝となる貼り付けキットが入って1,199円(税込、購入時点)。出始めの頃はSpigenのガラスって高めだったと思うのですが、ずいぶん安くなりましたね……無名メーカーの製品とほぼ変わらないぐらいの値段です。
使い方は簡単。クリーニングワイプで画面上のホコリや汚れを取り除いてから白い枠をはめ、粘着面のフィルムを剥がしてからガラスをそっと置きます。枠の内側にある突起がガイドとなって、位置合わせが苦手な人でも枠に合わせて置くだけで勝手に整うようになっています。
少し脱線しますが、このクリーニングワイプすごいですね。よくある黄緑とピンクの袋のやつとは大違いで、乾拭きの必要がないぐらい拭いた跡に無駄な水分が残りません。ちゃんとしたメーカーのやつってこうだったな、と再認識できるポイントでした。
ガラスを置いたら、表面に貼られたシールの指示に従い、上の方をギュッと押してから下に指を滑らせていきます。これだけでほぼ空気が抜けました。少し残ってしまった場合は仕上げにスクレーパー(黒い長方形のヘラ)で押し出して完成です。
貼り付けの過程を写真で見せるために、やむを得ず若干ホコリが舞っている撮影スペースで貼りましたが、それでも一切ホコリが入らなかったぐらい簡単です。位置合わせに気を使う必要がないので、画面を拭く→粘着面のフィルムを剥がす→ガラスを置く、という工程をスピード重視で済ませることができ、「ホコリが入るスキを与えない」貼り方を腕前問わず実践できるのが良いですね。
ガラス自体の出来は?
貼り付けキットの完成度はとても高く、細かい作業が苦手な人にもおすすめできると感じました。一方、ガラス自体の出来には少しがっかりしたということも申し添えておきます。
最近はそうでもないかもしれませんが、画面保護ガラスが出始めの頃のSpigen(当時はSpigen SGP)の人気と評判は別格でした。当時は「ちょっと高めだけど品質は一流」というポジションで、標準グレードの「GLAS.t」、ラウンドエッジ加工で質感にこだわった「GLAS.tR」、薄さ重視の「GLAS.tR SLIM」などがありました。
今では、今回紹介した物も含めてほぼすべてがGLAS.tRになっていますね。角を落とすのも薄くするのも当たり前になって一本化されたといったところでしょうか。
今回使ってみて「あれ?」と思ったのは大きく分けて2点。「微妙すぎるサイズ」と「無名メーカーの安物と変わらないように感じる質感」です。
まずサイズの話からすると、確かにPixel 4aのフロントパネルの端はごくわずかにラウンド加工されているので端までは覆えないと思いますが、このガラスはもう少しだけ端を攻める余裕がありそうな小さめのサイズになっています。表示領域をギリギリ覆える程度のサイズなので、画面点灯時にガラスの縁が虹色に光って見えるのが気になります。
ただ、これについては端末に枠をはめて位置合わせをするALIGN masterの構造上の問題かもしれないので、致し方ない部分もあるでしょう。また、前の記事で紹介した「ラギッド・アーマー」のような縁が盛り上がっているケースと組み合わせても干渉する心配はありません。

質感に関しては、全盛期のSpigen(というよりSpigen SGPか)の製品に触れてしまっている人からすると、「え、これでtR?」というぐらい端の処理は色気のないものですし、コーティングの質も落ちていて新品状態でもベタベタと指紋が残りやすく感じます。
昔のGLAS.tRがどれぐらい凄かったのかは、私の尊敬するブロガー、キリカさんの記事を貼っておくので参照してください(こんな昔の記事を掘り返したら嫌がられそうだけど)。
前半で「Spigenのガラスがこの値段!?無名メーカーのと大差ないじゃん!安い!」みたいなことを書きましたが、物を見ると当たり前だなと冷めてしまいます。だって、中身も無名メーカーと大差ないですからね。今時、よく分からないのを買ってもこのぐらいの物は出てきます……あ、でもクリーニングワイプは一級品でした。年々残念な感じになっているなという印象を受けました。
まとめ
ざっくりまとめると、「ガラス:普通、値段:安い、貼り付けキット:優秀」です。あのSpigen製品だということを脇に置いておけば、それなりに良いと思います。
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