
音ゲー用に「iPad Air (第4世代)」と迷って「iPad (第8世代)」を買った
9月16日にAppleのオンライン発表会があり、Apple Watch Series 6などとともに新型iPadが発表されました。iPad Air(第4世代)とiPad(第8世代)の2機種です。
実を言うと、発表会のライブストリーミングを見ている間はiPad Air(第4世代)に興味津々で、iPad(第8世代)のことなんて1ミリも考えていませんでした。
最新のA14 Bionicチップに、狭額縁+Touch IDという待望の組み合わせ。カラーバリエーションも実に魅力的で、個人的にはもし買うとしたらスカイブルーとグリーンで迷うところです。
現行iPad Proの立場がないぐらい素晴らしいデバイスだと思いますし、真剣に購入を考えましたが、発表会の熱が冷めてからよく考えたら自分に必要なのはこっちじゃないな……ということで、結局エントリーモデルの「iPad(第8世代)」を買いました。
割と個人的などうでもいい話ですが、今回はその辺のことをつらつら書こうと思います。
いまiPadが欲しかった理由
初代iPadの頃は使い倒していましたが、今の私の生活においてはiPad(というかタブレット全般)は必需品ではありません。
前提として機動力重視でメインのノートPCを選んでいるので、それを持たずにあえてタブレットだけ持ち出すという機会があまりありません。加えて、手書きデバイスを求めておらず(メモならタイピングの方が速いし、絵も描かないし)、タブレット+キーボードという携帯性に優れていそうで実はそうでもない中途半端なスタイルにも魅力を感じないので、結局アウトプットには使わずインプット専用ということになります。
具体的には、動画を観る、電子書籍を読む、撮りためた写真を見る……といった程度のライトな使い方にここ数年は落ち着いています。ブラウジングにもあまり使いません。スマホ扱いされたりPC扱いされたり、中途半端で意外と不便なので……。
そんなわけで、半年~1年に1台ぐらいタブレットを買ってみては「あまり使わないな」「やっぱり無くてもいいか」という感じになっているのですが、iPadでやりたいゲームができたから買おう、と思っていたのです。決してAir 4の見た目が好みだっただけで衝動買いしそうになったわけではないんです。信じて。
やりたいゲームというのは2つあって、9月30日にリリース予定の「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」と、YouTubeのプレイ動画を見てやってみたくなった「Phigros」というゲームです。
どちらにしても、音ゲー用iPadが欲しかったというわけです。この手のゲームはスマホじゃ満足に遊べない……というより、強制的にある種の縛りプレイになってしまいますからね。
iPad Air(第4世代)を買わず、iPad(第8世代)を買った理由
買う口実もできたし、さあAir 4を買うぞ!……と行きたいところですが、本当にそれが正解か?と(珍しく)思いとどまりました。
例によって生産性の高い用途ではまったく求めていないことを考えると、どうせほぼ音ゲーにしか使わないのに7万円スタートの機種を選ぶのは割高感が拭えません。ゲーム用とは言ってもバトロワ系などと比べればそれほど要求性能は高くないので、A10 FusionからA12 Bionicへと一世代飛ばしてスペックアップしたiPad(第8世代)でも十分です。
あ、キャラゲーで3D MVを見たい人はまた別かも。音ゲーに集中したいからMVは切ってしまう派の人ならそれほどスペックは要らないはずです。
見た目の好みは置いといて、誤操作のストレスがない物理ホームボタンの機種のほうが好都合です(※フルタッチの機種でも設定で対処可能)。滑り止めなどを敷いて平らな場所で使うことがほとんどなので、カメラの突起がないというのも重要なポイント。
また、快適なプレイ環境を整えようとすると、ジェスチャー操作を切ったり通知をすべて止めたりすることになるので、普通に使うiPadが欲しくなったら別に買ったほうが面倒がないんですよね。
そもそも、Air 4の発売を待っているとやりたいゲームの配信日に間に合わないという問題もあり、今回は「音ゲー用としては安いやつで十分」「普通に使うiPadが欲しくなったらAir 4を再検討する」という結論に至りました。
iPad(第8世代)を買ってみて、音ゲー用端末としてどうだったか
家の中でしか使わない音ゲー専用機なのでもちろんWi-Fiモデル。
ストレージは32GBと128GBの二択なので迷いましたが(そろそろ最小容量を64GBにしてくれてもいいと思うんですけどね)、がっつり遊ぶのは先述の2つとREFLEC BEAT plus、ガルパ、デレステぐらいの予定なのでまあ足りるだろうと32GBに。安心感に1万円出すのは、ちょっとねぇ……。
現時点ではまだ容量に余裕があるので他のゲームも入れてみました。iPhone XS世代のCPUですから動作に不満はないだろうと予想していましたが、期待を裏切らない出来です。3万円台から買えてこれだけよく動くタブレットは他に無いのではないでしょうか。
画面を強く押すとみょんみょんと表示が少し乱れ、パネル自体も若干たわむ感じはします。個人的には許容範囲ですが、AirやAir 2が苦手だった人は一度実機をチェックしてから買った方が良いかなと思います。
これで準備は整ったので、後はプロセカの配信日を待つだけ。9月30日が楽しみです。