
moto g8シリーズ4機種の違い
モトローラ・モビリティのミドルレンジスマートフォン「moto g8」シリーズは、2020年8月現在、日本では「moto g8」「moto g8 power」「moto g8 plus」「moto g8 power lite」の4機種が発売されています。
同メーカー・同シリーズのミドルレンジ機だけで4種類も売られているというのは少々特殊で、違いや上下関係が分かりにくいかもしれません。この記事では、moto g8シリーズ4機種の主な違いを整理します。
なお、日本未発売の機種も含めると同世代のmoto gシリーズ(なぜかg8と名乗っていない機種も含む)はまだまだあるのですが、混乱を避けるために今回は触れません。
moto g8 plus>moto g8 power>moto g8>moto g8 power lite
まず、そもそも「この4機種はどれが良いやつでどれが安いのか」を初見で判断するのはなかなか難しいと思います。同時発表・同時発売ではなく、後から付け足されていったラインナップなのでなおさら全貌をつかみにくいです。
ざっくり言えば、価格や総合的な性能で並べるとmoto g8 plus>moto g8 power>moto g8>moto g8 power liteとなります。
過去のmoto gシリーズでは、powerは性能は低いけれど電池持ちに特化した機種だった年もありますが、g8世代では普通のg8よりも上の機種というのが引っかかりやすいポイントです。一方、最後発のg8 power liteが昨年のg7 powerに近い位置付けとなっています。
moto g8シリーズのスペック比較表
moto g8シリーズ4機種のスペック・価格・発売日を表にまとめました。
moto g8 plus | moto g8 power | moto g8 | moto g8 power lite | |
---|---|---|---|---|
SoC | Snapdragon 665 | Snapdragon 665 | Snapdragon 665 | Helio P35 |
メモリ | 4GB | 4GB | 4GB | 4GB |
内部ストレージ | 64GB | 64GB | 64GB | 64GB |
外部ストレージ | microSD(最大512GB) | microSD(最大512GB) | microSD(最大512GB) | microSD(最大256GB) |
画面サイズ・方式 | 6.3インチ液晶 | 6.36インチ液晶 | 6.4インチ液晶 | 6.5インチ液晶 |
画面解像度 | 2280×1080(FHD+) | 2300×1080(FHD+) | 1560×720(HD+) | 1600×720(HD+) |
バッテリー | 4000mAh | 5000mAh | 4000mAh | 5000mAh |
充電端子 | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C | micro USB |
OS | Android 9 | Android 10 | Android 10 | Android 9 |
アウトカメラ | 約4800万画素(広角)+約500万画素(深度)+約1600万画素(超広角動画) | 約1600万画素(広角)+約200万画素(マクロ)+約800万画素(超広角)+約800万画素(望遠) | 約1600万画素(広角)+約200万画素(マクロ)+約800万画素(超広角) | 約1600万画素(広角)+約200万画素(深度)+約200万画素(マクロ) |
インカメラ | 約2500万画素 | 約1600万画素 | 約800万画素 | 約800万画素 |
サイズ | 約158.4×75.8×8.27mm | 約158.0×75.9×9.6mm | 約161.3×75.8×8.95mm | 約164.94×75.76×9.2mm |
重量 | 約188g | 約197g | 約188g | 約200g |
発売日 | 2020年3月16日 | 2020年4月28日 | 2020年4月28日 | 2020年9月4日 |
価格 | 38,800円 | 32,800円 | 25,800円 | 20,800円 |
各機種の特徴/こんな人におすすめ
スペックや価格の違いを踏まえて、各機種の特徴とどんな人に向いているのかをまとめました。
moto g8 plus
まずは、g8シリーズの中では上位モデルとなる「moto g8 plus」(38,800円)から見ていきましょう。
比較表をよく見ると、上位機種とは言っても実はg8やg8 powerに対する優位性はあまりないことに気付きます。g8のディスプレイ解像度の低さが気になる人、g8 powerの大容量バッテリーゆえの重さが気になる人はg8 plusを選ぶかもしれませんが、無印+13,000円、power+6,000円という価格差を考えると割に合うものなのかは悩ましいところです。
g8 plusの最大の特徴はカメラで、メインカメラ(広角)の性能で選ぶならこちらです。他の3機種にあるマクロカメラがないのは残念ですが、plusには動画撮影に特化した超広角カメラがあります。アクションカメラのようなブレの少ない映像が撮れる仕様で、アウトドアなどで動画をよく撮って投稿している人には魅力的な機種でしょう。
moto g8 power
続いて、上から2番目の「moto g8 power」(32,800円)です。序列としてはg8とg8 plusの中間となりますが、どちらにもない大容量バッテリーという特徴があります。電池持ち重視ならコレ。
価格差を考えると、「g8 plusのアクションカメラには興味ないけど、g8のHDディスプレイはちょっと……」という人は大容量バッテリー目当てではなくてもあえてg8 powerを選ぶ手もあると思います。また、なぜか上位機種にはない望遠カメラが搭載されているのも見逃せません。
moto g8
ノーマルの「moto g8」は25,800円。SoCやメモリなどの基本性能がg8 powerやg8 plusと変わらないことを考えると、スペック的にはお買い得な機種です。カメラは広角+マクロ+超広角で、望遠がないことを除けばg8 powerと同等です。
一つ下のg8 power liteはSoCや充電端子など価格相応にダウングレードされている部分もあるので、どうしても予算に限りがある中で大容量バッテリー搭載機が欲しい人以外はg8以上を選ぶのが無難だと思います。弱点はHD+解像度ということで、画面の大きさも考慮すると現行機種の中ではだいぶ粗めの表示になります。
moto g8 power lite
「moto g8 power lite」は20,800円。moto g8シリーズの中では最も安い機種です。モトローラのラインナップ全体を見ると、この下にまだエントリーモデルの「moto e6s」がありますが、そちらはメモリ2GBなど性能的に苦しい部分があるので、目先の数千円を浮かせるよりはg8シリーズの中で選ぶことをおすすめします。
g8 power liteは、昨年のg7 powerに近い立ち位置です。基本性能はg8に劣りますが、代わりに大容量バッテリーを搭載して電池持ちに特化し、それでいてg8よりも安いのが特徴です。画面解像度はこちらもHD+ですが、大容量バッテリーと省電力化に有利な低解像度ディスプレイの組み合わせで連続駆動時間を伸ばした機種と見れば、それも悪くはないかもしれません。
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