
【BROMPTON S1E】使いやすいハンドルバーを探す
折りたたみ自転車「BROMPTON」が納車されてから約3ヶ月。長距離乗る機会も何度かありましたが、長距離・長時間乗るとハンドルがどうも合わないのが気になってきました。
私のBROMPTONはSハンドル、つまり前傾姿勢になるフラットバーハンドルが装着されています。乗車姿勢自体は好みなのですが、どうも手首への負担が大きく、長時間乗ると疲れや痛みが出てきます。
そんなわけで純正のハンドルバーを観察してみると、どうやらまっすぐ過ぎるのが原因だろうと思い至りました。
ママチャリでもクロスバイクでも、フラットバーが完全に直線ということはまずありません。ライダーから見て手前に向かって少し曲がっているのが普通で、そのほうが手首を不自然に曲げた状態で持たずに済むので負担が減るのです。この手前に向けた曲がり角度を「バックスイープ」と言います。
BROMPTONの純正ハンドルは、SハンドルでもMハンドルでもバックスイープが5°程度しかありません。これは、乗車時の手前側=折りたたみ時の外側なので、折りたたみ時の幅を限界まで減らしてコンパクトにするためと思われます。
そんなわけで、互換性のあるクランプ径25.4mm、グリップ径22.2mmのハンドルバーの中で適度にバックスイープが大きい物を探しました。NITTOの「B220AAF」にするか(これはライザーバーなのでケーブルもやり直さないといけないかも)、海外オークションサイトのeBayで良い感じの物を見繕うかと色々検討した結果、「grunge B-Witch ショートフラットバー」という物を発見。
バックスイープは10°、幅は460mm。重さ176gのアルミ製です。このメーカー、聞いたことないけどどこ……?と思ったら、東京サンエスのブランドのひとつでした。ニッチな自転車部品を探すとだいたい東京サンエスにたどり着くので頭が上がりません。しかも安い(このハンドルバーは2,000円ぐらい)。
純正のSハンドルと比べると少し短く、角度が大きいのが分かります。
グリップとブレーキレバーを元のハンドルバーから外し、ステムを緩めて入れ替えるだけなので交換作業は至って単純です。
自転車のグリップを抜くのって結構めんどくさいイメージがあったのですが、現行BROMPTONの純正グリップはボルトを緩めるだけで簡単に外せます。切らずに外せるので再利用もできてこれは良いですね。
ハンドル交換後の姿がこちら。さっそく試走してみたところ、適度に角度がついたおかげで狙い通り手首が楽になりました。
また、幅520mmの純正ハンドルより60mmも短いので、乗り味の変化も大きかったです。短い分、あまり路面の凹凸をいなしてくれなくなりますが、クイックなハンドリングでキビキビ走る感じに。
折りたたみも問題なし。バックスイープが大きい分、ハンドルの張り出しが大きくなるかもしれないなと考えていましたが、短いのでそれほど変わりませんでした。
ただし、ケーブルの取り回しは少し苦しくなります。右ブレーキレバーの付け根がフロントフォークすれすれの位置に来るので、BROMPTON特有の真下に近いレバー角度が気になる(もう少し起こしたい)という人にとっては、調整範囲がだいぶ限られてしまうのはデメリットかもしれません。
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おまけ:ニッチすぎるパーツ「ペダルホルダー」
ついでに、もうひとつカスタムしたところを紹介。わざわざ輸入するほどではないけれど、あったら便利かな?と思っていたニッチなパーツをフリマアプリで見つけたので、すかさず買って取り付けてみました。
それがこちら。ペダルホルダーというパーツです。ちゃんとした製品があるのかはよく分かりませんが、AliExpressなどで探すと同じような物が見つかります。
BROMPTON純正の折りたたみペダルを使っている人には無用の長物、MKS製の着脱式ペダルを使う場合にちょっと便利なアイテムです。
BROMPTONの構造上、右側のペダルは畳んだり外したりする必要はなく、純正ペダルは左だけ折りたたみ式。着脱式の社外品を使っている人も、輪行する際には左側だけ外してどこかに収納しているはずです。
このペダルホルダーを後輪に共締めしておけば、折り畳んだ後のペダルの扱いに困りません。無くても外したペダルは輪行袋などに放り込んでおけば困らないものの、「ペダルを忘れた」なんてトラブルを多少は予防できて見栄えも良いのではないかと思います。

