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【ORCC32】ホイールとサドルをグレードアップ

暑すぎて自転車に乗りたくはない、でも何かしたい……そんなわけで、カスタムが捗るのは自然なことです。


と、適当な言い訳をしつつ、先月末に納車されたばかりのパナソニックのクロモリロードバイク「ORCC32」を弄り始めました。

ホイール:Campagnolo ZONDA C17


完成車としてはそこそこまともなパーツで構成されているおかげで、すぐに変えたくなるほど我慢ならないというパーツはあまりありませんでした。

最初に変えることにしたのはホイールです。そうは言っても、元々ついていたシマノの「WH-RS300」も悪くはありません。

鉄下駄の1つ上程度のグレードなので特に期待はしていませんでしたが、スポーク本数はフロント16本・リア20本と少なめで、ストレートのエアロスポークにワイドリムという現代的な仕様。前後各1万円程度の安いホイールでここまでできるのはさすがシマノだと思います。


でも、ロードバイクに乗るならカンパのG3組のホイールを履かせたいという願望があったので真っ先に変えてしまいました。だって格好良いじゃないですか。

昔のモデル(ワイドリム化される前のC15)と比べると落ち着いたグラフィックになっているので、フレームの色に関わらず合わせやすそうです。


アルミ製の白いフリーボディも素敵。装着したら一切見えませんが。

少し乗ってみた感想としては、ロードバイクのホイールをちゃんと使い比べたことなどない素人でもはっきり体感できるぐらいの違いを感じました。やはりバネ下重量の変化は走りに出やすいのだなというのと、G3組特有のしなやかな乗り心地の良さを理解できました。

思わぬ誤算だったのは、ZONDAに限らずカンパのホイールはラチェット音がうるさいと言われていてそれを期待していたものの、現行ZONDAは新品状態だとほぼ無音といっても過言ではないほど静かです。


ラチェット音は無音派と爆音派がいると思いますが、私は音が鳴る方が好きです。かっこいい、楽しいという理由も無くはありませんが、そもそも安全かつ円滑な交通のために走行音はある程度あった方が好都合だと思うのです。EVもそうですが、静かすぎる乗り物は公道上ではかえって危険な場合があります。

わざわざ装着が義務付けられているのに合法的に鳴らせる場面がほぼ存在しない無能装備ことベルよりも、ラチェット音ははるかに役立ちます。歩行者が自転車レーンを塞いでいるシーンやランニング勢が多いサイクリングロードなどにおいて、無音の自転車はここまで走りにくいのか……と再認識しました。

40kmほど走ってみたら少しそれっぽい音が鳴るようになってきたので、もう少し馴染んで本来の音が出るまでは、ストレスなく走れる時間帯・場所を中心に距離を稼ごうかなと思います。


ちなみに、ZONDAは正規輸入品を買うと6万円ぐらいしますが、海外の通販サイトから個人輸入すると(もちろん正規品です)4万円ぐらいで買えます。

購入時点ではイギリスの「ProBikeKit」が最安で、なんと36,137円で買えました。受取時に通関手数料や輸入消費税を取られるのを考慮しても4万円以下で、良い買い物ができたと思います。初期振れがあまりないホイールなので、国内店舗での購入にこだわるメリットも少ないのではないかと。

ProBikeKit

サドル:fabric Line Elite Shallow


そしてサドルも交換。最初についていたVELOのサドルがデザイン的にあまりイケてなかったのと、私服で乗る人としては発進時などトップチューブからサドルに座る時に服が先端に引っかかることが多く、あまりしっくり来ませんでした。


交換用に選んだのは「fabric Line Elite Shallow」。古いパナモリにも色違いをつけていて、デザインが気に入っています。

フレームの色と合わせるつもりで水色を選んでみましたが、これは失敗。パナモリのクラシカルペールブルーのようなレトロな淡い色合いにはあまり合わず、ビビッドな色使いの現代的なフレームに似合うんじゃないかなーと思います。想像ですが、TernのSurge Pro Delta(ミニベロエアロロード)辺りに着けたらビシッと決まりそう。

無難なホワイトかブラックを買い直そうかなと思いつつ、元々1万円近いサドルなのにたまたま運良く6,000円台の時に入手できてしまったもので、なんだかもったいないなぁとひとまずそのまま使っています。


fabricのLineシリーズは圧迫を減らすいわゆる穴あきサドルの一種ですが、表面のクッションのみに溝を作って土台は貫通させないことで洗練された外観に仕上がっています。快適なサドルがいいけど穴あきの見た目がピンとこないという人には良いかも。

先端がゆるやかな弧を描いて下がっているので、「サドルの先端が引っかかる問題」は無事解決しました。2つのサドルを並べてみるとその先端形状の違いはごくわずかなのですが、使用感にははっきり違いが現れるので面白いものですね。素材の滑りの違いもあるのかもしれません。

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ホイールとサドルを変えた後の姿がこちら。なかなか格好良くなってきたのではないでしょうか。次は何を弄ろうかな……と思いつつ不満のある部分が特にないので、当分この仕様のままになりそうです。

あまり手ぶらでは乗らず、止まらずに給水することもないので気にしていませんでしたが、そういえばボトルケージを着けていませんでしたね。見た目的に気に入ったものがあれば着けても良いかなーと思ってはいます。クロモリなので細身の物が良いですが、王道のシルバーパーツでまとめているわけではないので選定が難しいんですよね……。

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