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「Redmi Note 9S」レビュー、2万円台とは思えない快適スペックでカメラも綺麗な大画面スマホ

2019年末にようやく日本に上陸したXiaomi。第一弾はカメラ特化の「Mi Note 10」で、1億画素カメラ搭載というインパクト重視の“つかみ”としてはともかく、価格帯や販路の狭さなどから、各国で猛威を振るってきた“価格破壊”の凄まじさを見せつけるには至りませんでした。


日本上陸から半年、6月9日に発売された「Redmi Note 9S」は、2万円台でもプラス1万円程度の機種には勝てるレベルの性能を持ち、カメラも良く、大容量バッテリーで電池持ちも良好と死角のない仕様。圧倒的なコストパフォーマンスの高さを見せつけ、いよいよ本領を発揮した機種です。

また、Mi Note 10の発売時点ではAmazonでしか買えませんでしたが、Redmi Note 9Sや同時発売のMi Note 10 Liteは、家電量販店やMVNO各社にも販路を拡大しました。まだまだ売れている昨年のヒット機種「OPPO Reno A」や後継機の「OPPO Reno3 A」としのぎを削る好調な滑り出しのようです。

そんな今シーズン再注目のSIMフリースマホ「Redmi Note 9S」を購入し、2週間ほど使ってみたのでレビューします。

外観:質感も良く、意外なほどしっかりした作り


まずは開封して付属品をチェック。USB Type-CケーブルとACアダプター、TPUケース、SIMピン、ユーザーガイドが入っていました。画面には液晶保護フィルムも貼られており、すぐに使い始められます。


付属ケースはごく普通の透明なTPUケース。薄手の物が多い付属ケースにしてはそこそこ厚みがあり、よく落とす人も安心して使えそうです。USB Type-C端子に保護キャップが付いているのはちょっと珍しいかも。


本体の外観をチェックしていきましょう。前面はほぼ画面だけ、狭額縁の今風なデザインです。下側だけ少し広めに余白が取られているので、フリック入力やジェスチャー操作などの下端まで指を伸ばすような操作でも操作性は良好です。


液晶ディスプレイを採用しており、曲面ではないフラットな画面です。インカメラはパンチホール型で、肉眼で見ると、明るい画面ではパンチホール周辺が若干暗くなるのが分かります。仕組み上、液晶に穴やノッチを設けると有機ELほど均質な明るさにはならないので、このぐらいなら致し方ないかと思います。


背面は単色のガラスパネルで、光沢感のある加工は施されています。色の好みはあると思いますが、表面のコーティングなどはしっかりしていて、手に取った感触は安さを感じさせません。

4眼のカメラユニットは中央に配置されているため、机などの平らな場所に置いても、わざわざ左上や右上の角を押さない限りはガタガタすることもなく安定します。

右側面には音量キーと電源ボタンがあり、電源ボタンは指紋センサー一体型です。側面指紋センサーは面積を稼げないせいか速度・精度ともにあまり良くない物が多いというイメージでしたが、Redmi Note 9Sはまったく問題なし。テンポ良く画面ロックを解除できます。

左側面にはSIMカードトレイがあり、nano SIM×2とmicroSDカードの計3枚を同時にセットできるトリプルスロット仕様です。

フレーム部分は適度な鈍い光沢感のある仕上げ。スピーカーはモノラルで、底面に配置されています。その横にはUSB Type-C端子とイヤホンジャックが並びます。

ここ数年はハイエンド機を中心に、薄型化やボディ設計の自由度向上のため、ワイヤレスイヤホンの普及状況も加味しつつイヤホンジャックを廃止する流れがあり、一時期はミドルレンジにも波及していましたが、最近はミドルレンジではイヤホンジャックを復活させるメーカー・機種が増えてきましたね。そもそも高価格帯とはユーザー層が違うのでワイヤレスイヤホンの普及度や手持ちの有線イヤホンを使い続けたい人の割合も違いますし、まだ付けておいた方が無難なのでしょう。


(左はOPPO Reno3 A)

Redmi Note 9Sは2万円台の安価な機種ですが、ボディーにはあまりコストカットの跡は見られません。パーツの合いの悪さやねじり方向に力をかけた時の軋みなどもなく、しっかりした作りで質感もそこそこ良いです。

ただ、サイズ感は購入前に確認しておいた方が良いと思います。名前に“Note”と付けられているように、6.67インチと大画面の機種です。重量は209gもありずっしり来るので、片手操作が多い人には不向きでしょう。ちなみに、Noteと言ってもペン入力などの機能はありません。

スペック・動作:4万円前後の機種と比べても見劣りしない性能

Redmi Note 9Sのスペック表
SoCSnapdragon 720G
メモリ(RAM)4GB/6GB
内部ストレージ(ROM)64GB/128GB
外部ストレージmicroSDXC(最大512GB)
画面サイズ・方式6.67インチ 液晶
画面解像度2400×1080(FHD+)
バッテリー容量5020mAh
充電端子USB Type-C
OSAndroid 10
アウトカメラ約4800万画素(広角)+約800万画素(超広角)+約500万画素(マクロ)+約200万画素(深度)
インカメラ約1600万画素
サイズ約165.75×76.68×8.8mm
重量約209g

4GB+64GBモデルで24,800円(税込、以下同)、6GB+128GBモデルで29,800円と安価な機種ですが、スペックは3万円台の機種にも劣りません。4万円クラスでも同等かこれ以下の物はちらほらあるような……驚異的な安さです。

参考までに、今回私が購入した物は6GB+128GBモデルです。販路によって取り扱っているモデルが異なり、正規の国内版6GB+128GBモデルはAmazonにはなく、反対にヨドバシカメラなどでは廉価版の4GB+64GBモデルは扱っていないようです。


(ベンチマークアプリ「Geekbench 5」のスコア)

(ベンチマークアプリ「3DMark」のスコア)

この値段でミッドハイレンジ向けのSnapdragon 7シリーズ(Snapdragon 720G)を搭載しており、動作は快適。メモリ容量が同じでSoCがワンランク下(Snapdragon 665)と比べてもやはりサクサク動きます。そして、電池持ちが非常に良いことにも驚きました。2時間近くYouTubeで動画を見ても電池が90%以上残っていたほどです。

最近のハイエンド機は有機ELが主流ですが、見方を変えると、ミッドハイレンジ以上のスペックかつ大画面で液晶という現行機種はあまり他にないように思います。焼き付きが不安な人・用途、たとえばナビ用端末や長時間同じUIを表示し続ける位置ゲー用などにも向いているのではないでしょうか。

UI:クセは強いが統一感のある独自UI

Xiaomiのスマートフォンには、「MIUI」という独自UIが搭載されています。誤解を恐れずに言えばこれは結構クセの強い代物で、普通のAndroidスマートフォンを使い慣れた人だと最初は「あの設定はどこだ」「この操作をしたら普通こうなるんじゃないか」と戸惑うと思います。

少し慣れが必要な独自UIではありますが、10年前にカスタムROMとして生まれ、その後自社端末のUIとして歩み始めたMIUIの歴史を知っている者からすれば、あの「iOSライクなカスタムUI」でしかなかったごちゃごちゃのキワモノがよくここまで……と思わず振り返ってしまうぐらいには、今のMIUIは垢抜けています。

iOSもどきではなく、独自の世界観に基いた統一感があり、クリーンでおしゃれなUIです。「普通のAndroidとは別物」と思って接する分には、なかなかどうして悪くありません。

最近ではシステムサウンドにまで気を配っているようで、着信音や自然をフィーチャーしたアラーム音が心地良いです。「MIUI Natural Dynamic Sound System」という名前で2019年のレッドドットデザイン賞も受賞しています。

カメラ:発色が良く見栄えはバッチリ


Redmi Note 9Sのカメラは、約4800万画素(広角)+約800万画素(超広角)+約500万画素(マクロ)+約200万画素(深度)のクアッドカメラです。望遠がないのは少し残念ですが、超広角やマクロ撮影も楽しめる充実したカメラ構成です。

(※以下、作例はクリックして大きいサイズで見られます。サイトの仕様上、元サイズではありませんのでご了承ください)

オートホワイトバランスが暴れる場面は少なく、発色良好でなかなか見栄えの良い写真が撮れます。明暗差の大きい場面でもHDRでほぼ完璧に白飛びを抑え込んでいて、それでいて階調表現も失われていません。性能差が出やすい夜景でここまで破綻なく撮れるのは期待以上でした。

メインの広角カメラと比べると、超広角カメラはイマイチ。色合いは同じような傾向で綺麗ですが、葉などを見ると油絵っぽい感じ。そして、四隅が盛大にながれることに加えてパープルフリンジが目立ちます。

……と、色々書きましたが、基本的に出来が良いのでつい忘れそうになるものの、2万円台のスマホですからね。これだけ撮れれば上出来ですよ。

総評:2万円台とは思えない実力を秘めた黒船的SIMフリースマホ


Redmi Noteシリーズは日本上陸前から、コストパフォーマンス抜群のミドルレンジ機として輸入勢には人気がありました。Xiaomiが日本に来ると聞いて多くの人が期待したのは、おそらくMi Note 10のような一芸に秀でたキワモノよりはこちらの路線ではないでしょうか。

エントリー機のような値段でミッドハイレンジの性能、上位機種からフィードバックされた画像処理で良く撮れるカメラなど、ほぼ海外価格と同等でこんな機種が買えるようになってみると、改めてかなりのバーゲンプライスだなと実感します。

大きさ、重さを許容できるなら、いま国内で買えるSIMフリースマートフォンの中では最も費用対効果の高い機種だと思います。もちろん、その大きさも裏を返せばRedmi Note 9Sの長所で、焼き付きの心配がない大画面液晶は色々と使い方のイメージがふくらみますし、大容量バッテリーによる電池持ちの良さも重宝します。アンダー3万円では間違いなくおすすめできる機種です。

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