
6月25日発売!「OPPO Reno3 A」ファーストインプレッション
2020年6月25日は、SIMフリースマホ「OPPO Reno3 A」の発売日です。昨年のヒット機種「OPPO Reno A」の後継機種ですし、まあ大外れということはないだろうと買ってみることにしました。
ちゃんとしたレビュー記事は後日書きますが、ひとまず購入・開封して軽く使ってみた感想を発売日のうちに書き残しておきたいと思います。
Reno3 AはReno Aの後継機となるミドルレンジのAndroidスマートフォンです。SoCはSnapdragon 665、メモリ(RAM)は6GBで内部ストレージは128GB。ディスプレイは6.44インチFHD+の有機ELで、画面内指紋認証に対応します。バッテリーは4025mAh、OSはAndroid 10です。MVNO各社のほか、Y!mobileや楽天モバイルからも発売されます。
Reno Aと比べるとSoCがSnapdragon 710から665にワンランク下がり、メモリは据え置き、ストレージは64GB(楽天版Reno Aのみ128GB)から倍増、バッテリー容量も増加といったところ。少なくとも基本性能に関して言えば、新型が出たからと買い換えるほどのアドバンテージは無いです。
ただ、OPPOは基本的にオープンマーケット向けの廉価機のOSバージョンアップを積極的に行っていないので、潔く“物理アップデート”感覚で買い換えるのはありかもしれません。
Reno Aのヒットの一因となった「日本仕様」を受け継いでおり、FeliCa・おサイフケータイに対応。IP68相当の防水・防塵性能も備えます。細かい点ですが、FeliCaアンテナの位置が中央付近から先端に近いカメラ横に移動したのはかざしやすくなって良いですね。
画面内指紋認証は光学式で、ライトの色が緑から白に変更されています。色の違いによって認証精度への影響はあるのでしょうかね?Reno AもReno3 Aも光学式としては至って普通で、速度・精度ともに実用範囲内だと思います(極端に悪い例はAQUOS zero2ぐらいしか思い浮かびませんが……)。
ボディカラーはブラックとホワイトの2色があり、私はホワイトを買いました。ブラックは少し青みがかった色で、ホワイトは背面全体にグラデーションがかかっています。
公式画像で見るとHUAWEI P30シリーズの「ブリージングクリスタル」という色に似ているように見えるのですが、見る角度によって色合いが変わるような凝った加工は施されていないので、人によってはやや単調でチープに感じるかも。
個人的には、背面のグラデーション自体はちゃんと別物として見ればこれはこれで悪くないと思っていますが、どちらかというと側面フレームの安っぽいプラスチッキーなメッキ風塗装が気になりました。まあ、実際安いので気にしません。


毎度のことながら、独自UIの「ColorOS」はけっこうクセがあるので、OPPOのスマホを初めて買う人は店頭でチェックしてからにした方が後悔しないと思います。とは言っても、日本に上陸した頃(OPPO R11sの頃)と比べれば垢抜けたと思いますけどね。
通知をスワイプで消す時に片方向でしか消せない(左右どちらにするかは設定可能)とか、通常のAndroid端末とはお作法が違い、操作していて「あれっ?」となるところがいくつかあります。まあ、慣れの範疇でしょう。
カメラ機能はReno Aから進化していそうな部分です。Reno Aはメイン+深度測定のデュアルカメラだったのに対して、Reno3 Aは約4800万画素 F1.7(広角)+約800万画素(超広角)+約200万画素(モノクロ)+約200万画素(ポートレート・深度)のクアッドカメラとなりました。
メインカメラの性能強化もありがたいところですが、超広角は一度体験すると戻れない、そして画像処理技術では補えない部分なので、これが追加されたのが一番嬉しいです。発色はいつものOPPOらしく、中華メーカーとしては少数派な“盛りすぎない”現実味のある色合いですね。
ポートレートモードも少し試してみました。この手の疑似ぼかし機能は人物撮影に特化させるメーカーも多いのですが、テーブルフォトでもうまく働いてくれました。前後ともなだらかにボケていて、なかなか自然に仕上がっています。
目新しさはあまりないというか、Reno Aが出てきた時のような「このスペックでしっかり日本向けに作り込んで、この値段で出すのか!」という驚きはないのですが、電池持ちやカメラなど少し弱かった部分が補われていて見どころはありそうな機種です。しばらくじっくり使ってみて、改めて評価したいと思います。


