
元プリンスの高層ホテル「アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張」に2,370円で泊まってみた
キャンペーンを使ってアパホテルの大抵の店舗に最安2,370円で泊まれる……ということで、豪華版の「アパホテルプライド」に泊まってみた翌日は別のホテルにハシゴすることに。これまた少し特殊な店舗で気になっていた「アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張」です。
1泊2,370円で泊まる方法
アパホテルは5月10日から6月30日まで、「新型コロナウイルスに負けるなキャンペーン」を実施中です。公式サイトまたはアプリからの予約でシングル1泊1室2,500円から泊まれます。旅行客や出張客の減少によって生じた大量の空室をリモートワークなどで有効活用してもらおうという試みのようです。
このキャンペーンと「ノーポイント割引」というポイント付与を辞退する代わりに料金が5%引きになる制度を組み合わせると、最安2,370円で宿泊できます。
「アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張」宿泊レポート
JR京葉線の海浜幕張駅から海側に向かって徒歩7分、幕張メッセのオフィシャルホテルの1つとしても指定されているこのホテル。冒頭で書いた通り、アパホテルの中でも少し特殊な存在です。
ここはアパが建てたホテルではなく、1993年から2006年まで「幕張プリンスホテル」だった場所です。50階建ての立派なセントラルタワー(旧幕張プリンスホテル ホテルタワー)は、ホテル単独の建物としては日本一の高さ(約180m)だとか。
アパホテルになってから両サイドにウエストウイング(2014年開業)、イーストウイング(2016年開業)が建てられ、合計2007室という国内第3位の大規模ホテルになりました。ちなみに1位は品川プリンスホテル(3679室)、2位はアパホテル&リゾート 横浜ベイタワー(2311室)です。
なお、2020年6月現在はウイルス騒動による宿泊客の減少からセントラルタワーのみの縮小営業中です。裏を返せば、部屋タイプおまかせの最安コースでも必ず元プリンスのセントラルタワーになるということですね。
広大なエントランスやチェックインカウンターは明らかにアパホテルのそれではありません。


施設も充実していて、レストランやバーが複数、大浴場が3つ(1つは女性専用)、コンビニ、プール、ネイルサロン、アミューズメントコーナーなどがあります。もっと割り切った仕様に作り変えてしまうこともできたのでしょうが、リゾートタイプかつ旗艦店舗ということで往時の雰囲気がそこそこ残されています。
(エレベーターホールから撮影)
タワーは三角形になっていて、陸側にエレベーター、海側の2面に客室が並ぶ作り。どの部屋でもオーシャンビューが楽しめます。
5~45Fが客室で、今回は37Fのシングルルームに宿泊。近くにZOZOマリンスタジアムが見えますが……意外と殺風景?
アパホテル標準仕様のシングルルームは約11平米ですが、ここは17.8平米と広め。ベッドとデスクのほかに、窓際に小さなテーブルと椅子まで置かれています。
ちなみに、新築のウエストウイング・イーストウイングの部屋は他のアパホテルと同じ作りです。
ベッドは幅140cmなので他店舗と同じサイズ。足元灯付きで、ベッドの下に荷物を入れることはできません。
空調の効きはあまり良いとは言えず、初夏の夕方のチェックインでは過ごしやすい気温になるまで時間がかかりました。ただ、古い設備を残しているのも悪いことばかりではなく、よくある「カードキーを入れないと電気を使えない」仕様ではないので、一度暑さを乗り切ってしまえば後は問題なしです。
水回りには古さを感じます。というより、室内の備品や窓も含めてあまり手入れが行き届いていない印象があり、元が高級物件でも今は……という感じですね。ちょっと汚く見えるところが散見されます。
(大浴場の画像は公式サイトから)
アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張には、セントラルタワーの「玄要の湯」、ウエストウイングの「飛翔の湯」、イーストウイングの「若紫の湯」(女性専用)という3つの大浴場があります。今はセントラルタワーしか開いていないので、今回は玄要の湯へ。お風呂の種類がとても多く、露天風呂やサウナもあります。
「アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張」に泊まってみた感想
今回は、元高級ホテルという異色の店舗「アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張」を紹介しました。大浴場などの豪華な設備は魅力的ですが、客室に関しては多少広いというメリットはあれど、古さの方が目立ちます。
話のネタとしては元プリンスのセントラルタワーが良いかもしれませんが、個人的には、新築のアパ標準仕様なウエストウイングまたはイーストウイングに泊まりつつ、豪華なセントラルタワーの共用部を利用するのが一番おいしい使い方なんじゃないかなーと思いました。
Source:アパホテル
