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セミオーダーの英国製折りたたみ自転車「BROMPTON S1E B-Spoke」が納車されました

洗練された折りたたみ機構とコンパクトな収納サイズに定評がある英国生まれの折りたたみ自転車「BROMPTON」を3月に注文しました。待つこと2ヶ月、ついにオーダーしていた自転車がお店に届いたということで、5月末に引き取ってきました。

究極の折りたたみ自転車


(こちらは試乗車の写真)

ミニベロ・フォールディングバイク愛好家の間では、折りたたみ自転車の一つの完成形との呼び声も高いBROMPTON。もちろん、何を最重視するかによってその答えは変わるでしょう。走行性能や軽さを優先するならBROMPTONより優れた車種はあります。

しかし、無駄なくコンパクトに折りたためて、輪行時にデリケートなドライブトレインが露出せず、それでいて一瞬で展開できる……折りたたみ自転車ならではの使い勝手を追求した設計は他の追随を許しません。スポーツサイクルというよりは、機能美にあふれる道具としての折りたたみ自転車の完成形です。

何台かのフォールディングバイクを乗り継いでBROMPTONに行き着いた経緯は、注文時の記事にも長々と書いたので割愛します。

セミオーダーの「B-Spoke」モデルを購入


いざBROMPTONを買おうと思い立ったとき、私の脳内ではすでに「買うならセミオーダーのB-Spokeで」という考えは固まっていました。

B-Spokeというのはごく一部の選ばれしショップのみ、それも年に数ヶ月だけ受け付けているセミオーダーシステムです(※2020年分は終了)。カラーやパーツ構成をカスタマイズして注文でき、2ヶ月ほどで届きます。


B-Spokeにこだわった理由は、私の思い描く用途から逆算するとレギュラーモデルにはない構成が理想だったため。他の自転車がある前提で、あくまでBROMPTONの本領を発揮できるシーンだけで使う「輪行特化型」が今回のコンセプトです。

重いブロンプトンでゴリゴリ登ったり長距離を走ったりはしないので、変速機は外装・内装ともにバッサリカット。潔くシングルスピードにしました(単純に、BROMPTONに適合する変速機にはあまり期待していないからというのもありますが)。似たような理由で泥除けもなし。都合の悪い場面では乗らないという割り切りで装備を省いて軽量化、輪行中のトラブルも起きにくいシンプル仕様です。

お披露目


レギュラーモデルはメインフレームとリアフレーム、ハンドルステム、フォークが同色で塗られていますが、B-Spokeではその年のレギュラーモデルのカラーバリエーションから2色まで選んで組み合わせられます。

せっかくなのでツートンカラーにしてみようと、メインフレームは「オレンジ」、リアフレームなどはネイビーに近い「テンペストブルー」を選びました。なかなか似合っていて満足。


ストレートハンドルの1速、泥除けなしの「S1E」というモデルになります。フロント部分にバッグを取り付けるためのキャリアブロックも外しているので、重さは10kg強。ライトや車載工具や輪行袋を含めたら11kg程度でしょうか。BROMPTONの中では軽い方ですが、16インチの折りたたみ自転車としてはそこまで軽くはないですね。

軽量化を目指すならあと10万円出せばリアフレームとフォークがチタンになり、専用の軽量ホイールが付くスーパーライトモデル(X)という選択肢もありますが、輪行専用のサブバイクとしてはさすがに予算オーバー。チタンにするとその部分は地の色になるので、見た目的にはスチールの方が好みだったというのもあります。

適度に軽量化しつつチタンにはしないことで、追々魔が差して軽量化に手を出しそうになっても「いや、チタンモデルじゃない時点でどこまでやっても負けやぞ」という歯止めが効きます。チタンモデルなんて買ったら総額50万ぐらいになるまでやりかねないので、沼に踏み込みすぎないように一線を引いておくのは大事……このBROMPTONはなるべく弄らず、ほぼノーマルのまま乗っていくつもりです。でも、最低限のカスタムとしてチャチな作りの純正BBは変えたいですね。


1速車はレギュラーモデルに存在しないので情報が少なく、公式サイトのB-Spoke用シミュレーターの選択画面では標準のギア比を元にした「-○%」という表記なので結局何丁なのか分かりにくいかもしれません。

今回はギア比は弄らず標準仕様でオーダーしており、これは外装2速(S2Lなど)の重い方と同じ。つまり、フロント54Tのリア12Tです。割と重くてスピード寄りなので、少し起伏のあるところも走るつもりの人は軽めに変更しておいた方が良いかも。


折りたたむとこんな感じ。大きめのコインロッカーにも入るぐらいコンパクトです。各パーツが無駄なく定位置に収まり、小さくなるだけではなく数十秒で畳めるほどに仕組みが洗練されています。自転車に乗って帰宅した後、エレベーターを待つわずかな時間で変形完了してしまうほどで、この便利さは他の折りたたみ自転車ではなかなか味わえないレベルです。


長く乗れる自転車ですし、これから色々なところに連れていきたいですね。

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