
モジュール式の万能ポータブル電源「EcoFlow R600」がKickstarterに登場
災害対策やアウトドアで役立つ大容量のポータブル電源「EcoFlow R600」が、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」に登場しました。All or Nothing方式のプロジェクトですが、すでに目標額の10倍以上となる約130万ドルの出資を集めており、2020年8月以降に発送予定です。
EcoFlow R600は、アウトドアや災害時に活躍する大容量のポータブル電源です。この手の製品の中ではAnkerの「PowerHouse」(434Wh)が有名で、cheeroやsuaokiなども一定の評価を得ている製品があります。
クラウドファンディングでも参入するメーカーが多いジャンルで、少し前に好評を得てプロジェクトを達成した「MONSTER X」のように、性能や機能、拡張性にこだわり、市販品とはまた違う魅力を持った製品が登場しています。
EcoFlow R600の特徴は、用途に合わせて必要な容量を確保できるモジュールシステムを採用していること。R600本体は288Whで、底面に拡張モジュールを取り付けた「R600 MAX」という状態なら576Whに倍増します。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用する上位機種「R600 Pro」に外付けユニットを組み合わせれば、最大2304Whまで拡張できます。また、この手のポータブル電源では定番の「外付けソーラーパネル」を使った充電にも対応しており、2枚同時接続でより効率良く充電できます。
「X-Stream Recharge Technology」という独自開発の急速充電技術により、同程度の容量の競合製品の1/5程度の短時間で充電できるとアピールしています。R600単体なら約1.6時間でフル充電できます。また、電源を本体に内蔵しているのでレンガのような大きなACアダプターを携帯する必要がなく、シンプルな充電ケーブルだけで済みます。
最大100WのUSB PDに対応するUSB Type-C端子のほか、USB Standard-A端子、車載機器をそのまま利用できるDC 12V端子、家庭用100Vコンセントなど一通りの規格に対応した出力ポートを備えます。
日本向けを含むインターナショナルバージョンは50Hz/60Hz両対応です。正弦波インバーターも搭載されているため、矩形波のポータブル電源で使うと壊れてしまうような家電でも安全に扱えます。
EcoFlow R600の出資コースは、リターン品の組み合わせを選べるように多数用意されています。最安コースでは、299ドル(約32,000円)でR600本体を1台入手できます。このクラスのポータブル電源としては安いですね。576Whに増やせるMAXモジュールセットでも399ドル(約43,000円)です。
上位モデルのR600 PROやソーラーパネルセットも製品化後の予定価格と比べて大幅に安く入手できるので、ぜひチェックしてみてください。