【横浜・桜木町】桜木町で一番落ち着ける店「KITCHEN JO’S」

多くの人でにぎわう人気エリアが生活の一部になるというのは一見素敵なことに見えて、案外それが日常になると喜ばしくないことです。これは私が、みなとみらい地区などいわゆる“横浜っぽい”エリアの玄関口である桜木町駅前の某所に勤めていた頃のお話。


この記事を書いている今は新型ウイルス騒動で人手が減っているのでともかく、平時の桜木町駅前はとにかく歩きにくい場所です。周りの見えていない浮かれた観光客が邪魔な動きをするから歩きにくいのか、そもそもオフィス街と観光地の動線がごちゃまぜな都市設計に問題があるのか(駅前広場でイベントなんかあるともう……)。

純粋な観光地ではないので都市部特有のカタコト偽募金や怪しい宗教の勧誘が実はけっこう居たり、わけのわからないことを喚いている謎演説がよくあったり、観光地と都市部の悪いとこ取りという感じで毎日見ているとだんだん嫌いになってくる街です(いや、まあ嫌いではないんですが)。


で、困るのがランチ。この辺はどこに行っても混むし落ち着かないんですよね。そんなわけでランチタイムを快適に過ごす場所を求めて、JR桜木町駅の“裏”(CIAL桜木町の外)にあるいくつかのお店に通うようになるまで、そう時間はかかりませんでした。

桜木町駅の構造としては、ランドマークタワーなどが見えるみなとみらい側が東口。線路の西側は道路(国道16号)に面していて、それを超えると野毛の下町です。この線路と道路の間の細いわずかな土地に実は飲食店がひっそり並んでいるというわけです。

観光客は東側にまっすぐ出ますし、西側の野毛に行く人たちは大体地下道を通るので、ここはどちらにせよあまり通らない穴場なんですよね。おかげで、みなとみらい側の勤め人のオアシスと化しています。


サッと済ませたいときは「川村屋」(立ち食いそばですがなかなかおいしい)、中華の気分ならランチ1,000円で重慶飯店の味を堪能できる「重慶茶樓」。そして、一番気に入っていたのが洋食屋さんの「KITCHEN JO’S」です。


まず、店の雰囲気が大好きなんですよね。シックな内装に先述の立地、あまりワイワイガヤガヤする層のランチには選ばれにくい客単価2,000円ぐらいということもあって、桜木町駅周辺(みなとみらい側)で一番落ち着ける店だと思っています(本当は教えたくない)。


メニューはオムライス、ナポリタン、チキンカツ、ハンバーグ、カレーなどで、これらを組み合わせて1枚の銀色のお皿に盛った「プレート」が色々あります。

上の写真は一番人気、オムライス+ナポリタン+チキンカツの「元町プレート」です。どこか懐かしい、昔ながらの洋食屋さんという感じの丁寧に作られた上品な味で、これがまた良いんですよ。末永く続いてほしいお店です。

関連リンク:公式サイト

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