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「ThinkPad X1 Carbon(第7世代)」ミニレビュー、カーボン柄天板や4K液晶が追加された2019年モデル

※今回は、レノボ・ジャパン様より実機をお借りしてレビュー記事を執筆しております。

ビジネスノートPC「ThinkPad」シリーズの中でも、プレミアム路線で少し特別な立ち位置の「X1」シリーズ。当サイトでは過去数ヶ月に渡って、モバイルワークステーション並みの性能を持つ最上位機種「X1 Extreme」、360度ヒンジの2in1モデル「X1 Yoga」、機動性重視のタブレット「X1 Tablet」と、X1シリーズを片っ端からお借りして試してきました。

ここまで来たら、おそらく同シリーズで一番メジャーかつ売れているであろう「X1 Carbon」にも触れないわけにはいきません。執筆時点では2020年モデルも発表されているものの発売はまだ少し先なので、現行の2019年モデルを使ってみました。


X1 Carbonは14インチ液晶を搭載するノートPCで、2in1機構やペン入力などの特殊装備はない一般的なクラムシェル型です。製品名の通り、外装にカーボン素材を使用しており、14インチクラスとしては軽めの約1.09kg(※構成による)という本体重量も長所となっています。

最近では14インチで1kgを切る競合機種もいくつか出てきているので最軽量というわけではありませんが、ThinkPad基準の耐久性と軽量化を両立させていることは評価に値する点です。


2018年モデルからの変更点としては、新たに4K UHD液晶を選択できるようになりました。グレア(光沢)となるため、目の疲れにくさを重視する人や屋外でも使う人は他のディスプレイを選択した方が良いでしょうが、画像処理など精細さと発色を重視する用途には魅力的な選択肢です。

また、外観にも特徴があります。従来のX1 Carbonはカーボン素材を使いつつもあえてそれを見せない、他のThinkPadとほぼ同じ見た目をしていましたが、新たに繊維素材特有の織り目を見せた柄入り天板がオプション設定されたのです。実物を見るとさほど主張の強いものではなく、遠目に見ればほぼいつも通り。最新モデルであることを控えめにアピールしてくれます。


発売から1年ほど経つ機種ですが、モデルライフの中盤でCPUを第8世代Core iシリーズ(Whiskey Lake)から第10世代のComet Lakeに変更したモデルが追加されているので、後期型であればこれから出る2020年モデルとの違いは少なく、無理に待たずに今買っても後悔はしないでしょう。試用機はCore i7-8565U搭載の前期型のため、今回は性能に関する評価は避けます。


実を言うと、ひとつ前の2018年モデルを以前持っていたのであまり目新しさはなく、「ああ、よく知ってるX1 Carbonだな」という感覚。否定的な意味ではなく、かつてはThinkPadの中では先進的なポジションだったX1 Carbonもここまで世代を重ねて熟成されるうちに、本家XシリーズやTシリーズのような「変わらないことの価値」が出てきているのだと思います。

おそらく、単にスペックや価格などの情報を眺めるだけでは、使ったことのない人からすれば割高に感じたり他シリーズの方が賢い選択に思えたりとX1 Carbonの魅力は少し見えにくいのではないかと思います。X280以降で通常のXシリーズも薄型軽量なイマドキの筐体になりましたし、CPUやメモリなどの基本性能だけなら廉価モデルのLシリーズでもほぼ遜色ない構成を選べます。

それでもやはり、純粋なビジネスPCとして作られた他のシリーズとは別の魅力があり、ThinkPad全体が高いレベルにあるキーボードひとつとっても、X1 Carbonは現行ラインナップの中ではさらにワンランク上の出来栄えです。X1 Carbonは、名門ビジネス向けPCの実用性とコンシューマー向けでも通用する上質さを兼ね備えた「経費ではなく自腹でも買いたくなるThinkPad」だと思います。

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