
インターリンクLTE SIMをわかりやすく解説!固定IPアドレス付きの格安SIM
インターリンクLTE SIMは、特定の用途で重宝する「固定IP」付きの格安SIMとして有名です。この記事では、@モバイルくん。の料金プランやオプションなど、サービス内容をわかりやすく解説します。
「インターリンクLTE SIM」はどんな格安SIM?
インターリンクLTE SIMは、老舗インターネットサービスプロバイダ(ISP)のインターリンク社が運営するドコモ回線のMVNOです。最大の特徴は、全回線に固定IPアドレスが割り振られるということ。社内ネットワークやサーバーへのアクセスに固定IPが必要な人、IoT用途のデータ回線が欲しい人に適したサービスです。サービスの特性上、音声SIMは用意されず、データSIMのみのラインナップです。
インターリンクLTE SIMの料金プラン
一般的な月間データ容量制のプランとしては、「1GBまで高速プラン」(1,350円/月)から「30GBまで高速プラン」(6,800円/月)まで、1GB/3GB/7GB/10GB/30GBの5段階が用意されています。いずれも容量を使い切った後は上下最大200kbps制限。また、直近3日あたりの容量によっても制限があります(制限基準はプランによって変動)。低速でも良い用途なら、「128kbpsで使い放題プラン」(1,000円/月)を選べば維持費を少し抑えられます。
IoT用途も想定しているだけあって、「10GBまで上り高速プラン」(1,950円/月)、「30GBまで上り高速プラン」(3,600円/月)というデータ送信に特化したプランもあります。下りの通信には制限がかかりますが、たとえばネットワークカメラによる画像・映像の送信など、「上りだけでいいから大容量の安いプランが欲しい」用途には最適です。
インターリンクLTE SIMのオプションサービス
固定IPでのデータ通信に特化したサービスなので目立ったオプションサービスはありませんが、2つだけ紹介。
まず「SMSオプション」(154円/月)を付けると、SMS対応のSIMになりますが、これは契約時にしか付けられないので注意。SMSなしのSIMだとアンテナピクトが立たず(端末が圏外と認識してしまい)通信はできるけれどネットワークサーチにバッテリーを食われてしまう「セルスタンバイ問題」が起きるケースがあるので、スマートフォンで利用する場合には付けておいた方が安心できると思います。
次に、データ容量を使い切った際の扱いが若干特殊なので注意。1GBいくらでチャージするのではなく、「24時間速度制限解除クーポン」を購入するごとに24時間だけ制限を解除できます。
インターリンクLTE SIMの取扱機種・対応機種
インターリンクLTE SIMでは、端末のセット販売や一般的なスマートフォンでの動作確認は行っていません。「SIMフリーの端末」「ドコモのLTEに対応した端末」で利用できます。
動作確認済みの機器としては、Rooster-LS(サン電子)、NVR500(ヤマハ/L-02Cを接続)、SkyBridge MB-A100(セイコーソリューションズ)、FutureNet AS-250/NL(センチュリー・システムズ)、FutureNet NXR-G100/NL(センチュリー・システムズ)が挙げられています。
まとめ
インターリンクLTE SIMは固定IPを利用できることが特徴。社内VPNのアクセスに固定IPの登録が必要な人、ネットワークカメラなどのIoT用途で固定IPの回線が欲しい人に適したデータ通信サービスです。固定IP付きのMVNOは法人向けならいくつかありますが、個人で利用できるものとなるとあまりなく、限られた選択肢の中ではインターリンクLTE SIMが最安クラスであることも選ばれる理由です。