動画を撮るわけでもないのに「RX100M7」を買った話

少し前の話ですが、ソニーの高級コンデジ「RX100M7」を買いました。こんな情勢ですから満足に作例は用意できていませんし、ちゃんとしたレビューというよりは「こんなことを考えて買ったよ」「こういうところが良かったよ」というゆるい雑記ということで、ここはひとつ。

なんでまたカメラ買ったの?


このブログでは最大の趣味であるモバイル・デジタルガジェット関連のことを中心に書いていますが、カメラも結構好きでして。ここ半年ほどはパナソニックのフルサイズミラーレス「LUMIX S1」をメインで使っています。

おそらくカメラ趣味以外の人には「そんな立派なカメラがあるのに、また10万もする小さいカメラ買うの?」と思われ、カメラ趣味の人は「あー、そのカメラ使ってるなら確かにサブ機は必要だね」と思ってもらえるはず。そう、必要なんですよ。

そりゃもちろん、S1は思いのままに撮れて使いやすく、とても気に入っているカメラではあります。でも、ボディ+レンズで1.7kgもあるカメラをいつでも持ち歩けるか、どこでも気兼ねなく取り出して使えるかと言われるとそれはまた別の話。

持論ですが、「最良のカメラは、肌身離さず持ち歩けて気兼ねなく使えるカメラ」だと思います。仮に無理して100万円するカメラを買っても、それをありがたがってビクビク防湿庫にしまい込んで月に一度しか持ち出さないなら意味がない。「撮る」ことへのハードルを極限まで下げて肩肘張らずに付き合える道具があったほうが、いつシャッターチャンスに出会ってもモノにできるし上達すると思うんです。要約すると買い物がしたかったということです。

RX100M7を選んだ理由


そんなわけで、やっぱりサブ機として高級コンデジは必要という結論に至りましたが、選択肢はたくさんあります。メイン機と揃えてLUMIXのLX100M2でも良いですし、写り重視ならX100Vも気になります(ルックスとシャッター音が好みじゃないのはさておき)。ただ、実用性に重点を置いて選ぶデイリーユースのカメラとしてはやはりRX100シリーズかなと。

M6とM7なら換算200mmまでズームできるので大抵の場面には対応できますし、ソニーの得意分野である「速さ」と「AF」はこの手のカメラでサクッと撮りたい時こそ重宝します。M4とM5Aを過去に使っていたので使い慣れているというのもあります。


(RX100M4で撮影)


(RX100M5Aで撮影)

もちろん、ただ手軽なだけのカメラではありません。何も考えずにサクサク撮ってもそれなり以上に撮れるカメラであると同時に、マニュアル露出や内蔵NDフィルターを駆使して詰めていって1枚を撮るのも意外と楽しいカメラなんですよね。1インチセンサーの限界を感じる場面もありますが、限界点を探りながら攻めるのが楽しいというか。

ただ、世代を追うごとにどんどん値上がりしているのがネック。しかもM4以降は動体撮影と動画の話題ばかりなので、スチル用途でしか使わない人にとってはちょっと値付けに納得しにくいところもあるんですよね。


要求性能としてはひとつ前のM6で十分だなと思いつつ、「どうせ買うなら、いっちゃんええやつ」といういつもの悪いクセで深い理由はなく最新のM7に。まあ、1万円以内の差ですし、後からやっぱり欲しくなるぐらいならこれで良かったんじゃないかなと思います。

良かったこと①:動画ユーザー以外でもちゃんと進化を感じられた


動画機能ばかり進化して、スチルユーザー置き去りで値上がりしていくカメラだとぼやきつつ、使ってみるとそれなりの進化は感じられるわけで。

RX100M7には、「フルサイズミラーレス“α9”の遺伝子を継ぐプレミアムコンパクトカメラ」というなんとも宣伝上手なキャッチコピーがあります。テンポ良く、そして一瞬を逃さず切り取れるソニーらしいカメラに仕上がっていて、ストレスなく撮影できます。


使い始めて一番驚いたのは、桜を撮った時のこと。上の写真は中央付近の花にしっかりピントが合っていますが、実はこれ、ご自慢のAF性能がどれほどのものか試してみようと少し意地悪をして、風に揺れている最中の枝に向けてAFで連写したうちの1枚なんですよ。

ちなみに、広角端と望遠端の画角はこれぐらい。ただでさえ楽すぎて他のカメラを使わなくなる一種の“上がりカメラ”なRX100シリーズで、なんでも撮れてしまうというのは頼もしくもあり、ある意味恐ろしくもあります。

良かったこと②:ブロガーの利用スタイルには良く合う


感覚的なものですが、RX100シリーズを使っているブロガーさんって結構多いと思います。特にブログを書き始めてからカメラが必要になって触れ始めた人だと、安くて評判が良くてちゃんと撮れるカメラとして初代~M3あたりのRX100シリーズに行き着く人が多い印象。もちろんそれは悪いことではないと思いますが、個人的にはM5A以前のRX100シリーズって全然ブロガー向きじゃないと思うんですよ。

理由はいくつかありますが、以前のRX100系のレンズはあまり寄れなかったのが最大の理由です。物撮りが多いジャンルだと思いのほか使いにくいのではないでしょうか。

広角端なら寄れるのでスペックを見て“おすすめ”してしまう人もいますが、実際、レビュー用の写真などは本来の形を捉えられないとあまり意味がないわけで、少し長めの焦点距離で撮ることが多いはず。普段使う焦点域では寄れずにトリミング前提になってしまうことがストレスで、M4やM5Aも買いましたが、ブログの機材としてはほぼ使いませんでした。


(1/43スケールのミニカーを撮影)

RX100M6/M7に搭載されているレンズは換算200mmまで撮影できることももちろん魅力ですが、実は中間域で以前よりもずっと寄れるようになっているんです。換算100mmぐらいまでの最短撮影距離がぐっと短くなり、物撮りもこなせるカメラに進化しました。もちろんブロガー以外でも、料理の写真などを撮りたい時などにはうれしいポイントではないでしょうか。

物撮りつながりでもうひとつ、新機能ではありませんがモードダイヤルの「MR」は便利。モード設定だけでなくマニュアルでの露出設定まで丸ごと保存しておいてすぐに呼び出せるので、物撮り用のマイベスト設定が頭の中で決まっているなら、MRに登録しておけばひと手間省けます。

ついでに白状しておくと、直近1ヶ月ぐらいのこのサイトの記事に使われている写真はほとんどLUMIX S1ではなくRX100M7で撮っています。軽いカメラ、楽だもん。

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