ThinkPadキーボード愛用者が「Mini Keyboard Pro」に手を出してみた

愛用のキーボードが不調でどうにもならなくなり、諸事情あって同じ物を買い直すこともできなかったので、前々から存在はうっすらと知っていて気になっていた「Mini Keyboard Pro」に手を出してみました。

ThinkPadキーボード愛用者と「Mini Keyboard Pro」の出会い


私が愛用していたキーボードは「ThinkPad Bluetooth ワイヤレス・トラックポイント・キーボード」。ThinkPadのキーボードをそのまま取り出して単品にしたような、赤い「トラックポイント」付きのBluetoothキーボードです。

同じ物を3回ほどリピートしていて、今手元にあるのは2016年9月製。購入はもう少し後だったと記憶しているので、使用期間は3年ぐらいでしょうか。数ヶ月前からチャタリングや通信切断が増えてきていて「もう限界だな」と思ってはいたのですが、もうすぐ待ちに待ったフルモデルチェンジがあるんです。

旧型を今買うのは嫌だ、というかもう生産を絞っているのか同じ物を買い直すことはそもそもできない……ということでなんとか耐えてみましたがいよいよ限界が来てしまいました。ここ数日はBackspaceを連打されて書きかけの文章をたびたび消し飛ばされています。


ThinkPadキーボードは、良く言えば「薄くてどこでも使いやすい」です。パームレストがなくても快適ですし、軽いので気分転換に膝に置いたりポジションを変えたりしながら作業することも気軽にできます。持ち歩きも苦になりません。

使い勝手は良いのですが、悪く言えば「グニャグニャ、ペラペラのショボい作り」でもあります。両手で持って軽くひねるとギシギシ歪むぐらい軟弱なプラスチックオンリーの筐体です。キーボードとトラックポイントだけはThinkPad品質ですが、それを収める箱はとても1万円クラスの出来ではない……そんな感じ。そりゃ、長く使えば基板から壊れます。

REALFORCE R2 PFU Limited Edition
そこまで言うなら他のキーボードを買えば良いのですが、ノートPC育ちでキートップに指を滑らせるような打ち方をしているので一般的なデスクトップ用のキーボードはキートップに指が引っかかる感じがしてどうも馴染めず、過去にはREALFORCE R2やMajestouch MINILA Airを使っていた時期もありますが慣れませんでした。かと言って、最近のMacBookのような極小キーストロークもそれはそれで無理(シザー式に戻った16インチでも無理そう)という難儀なやつです。

そして何より、ThinkPadキーボード+トラックボールという組み合わせにも慣れすぎて、両手のどちらでもポインティングデバイスにアクセスできないと落ち着きません。そんなわけで、他に選択肢がないからThinkPadキーボードを買っている状態でした。

もちろん、ThinkPadキーボード以外で好みに合うキーボードがどこかにあるんじゃないかと探したことは何度かあります。その中で、どなたかは忘れてしまいましたがある熱心な愛好家のツイートに出会い、「ぷらっとホーム」というキーワードが頭の片隅に残っていました。そして今回、「ThinkPadキーボード以外の何か」が急遽必要になり、その記憶の引き出しを開けてみたのです。

「Mini Keyboard Pro」ってどんなキーボード?


後述しますが、Mini Keyboard Pro自体はぷらっとホームの製品ではありません。このキーボードを語る上では切っても切り離せない、「Mini Keyboard III-R」という姉妹製品を企画・販売していたのがぷらっとホームです。

Mini Keyboard III-RはPS/2接続のキーボードで、小型かつスティックポインター付きなのでこれひとつで操作を完結できることから、ニッチながら根強い支持を受けていたようです。ぷらっとホームはMini Keyboard III-Rを沖電気工業(OKI)に委託して作らせていましたが、そこから派生して“Mini KeyboardのUSB接続モデル”がOKIブランドで登場。そのキーボードこそが「Mini Keyboard Pro」でした。

Mini Keyboard III-RもMini Keyboard Proも長年販売されていましたが、2017年11月に販売終了。しかし、2018年12月にOKI製から金井電器産業製への切り替えという形で復活します(III-Rは従来通りぷらっとホームブランド、Proは金井ブランド)。

そんなわけで妙に複雑な生い立ちですが、現状としては、OKIと技術的な繋がりがあるらしい金井電器産業というメーカーが作っているスティックポインター付きの小型USBキーボードです。

「Mini Keyboard Pro」レビュー


前置きで長々と語りすぎて誰もここまで読んでいない気がしますが、Mini Keyboard Proをレビューしていきましょう。


見た目は……なんというかその……1980円ぐらいのジャンクノートPCの下半身って感じですよね。色使いといい、中途半端に曲線的な形状といい、「一昔前のPC周辺機器」感がすごいです。まあ、実際20年ぐらい姿形を変えずに生き残っている製品なのでそれもそのはず。業務利用がメインでしょうしね。

約1万円のキーボードですが、「素人が見たら安物に見える高級キーボード選手権」でリアフォやリベルタッチをなぎ倒して優勝できそうです。


配列はクセがなくいい感じ。もちろん、アイソレーションキーボードではありません。Caps LockとCtrlは入れ替えることも可能です。


幅30cmを切る小型キーボードですが、奥側の厚みが意外とあり、脚を出さなくても傾斜が付いています。


背面にはUSBポートが2つ。ハブとして機能しますがUSB 1.1なので、まあ使うとしてもマウスぐらいですかね。


そして気になるスティックポインター。ThinkPadのトラックポイントとは感覚が少し違い、力加減で調整できる移動速度の範囲が広い印象。すぐに慣れられる範疇です。ポインタドリフト停止機能が搭載されていて、ThinkPadユーザーなら一度は経験があるであろう「勝手にカーソルが動く」現象も抑えてくれるとか。

キャップの表面に細かな凹凸はなく素材のグリップ力を生かすタイプなので、交換頻度は低く済みそう。ちなみにキャップは装着されている物以外に予備が2つ付属していました。左右のクリックボタンの間にはホイールがあり、ホームポジションを崩さずにスクロール操作ができます。


キーはパンタグラフ式。深めのキーストロークで、重くはありませんがしっかりとした押し心地。内部の作りが良いのでしょう、強く押し込んでみても一切たわまず、上質な打ち心地です。


裏返すとDIPスイッチがあり、スティックポインターの感度やCapsLock/Ctrlキーの入れ替えを、ソフトウェア不要で環境を問わずできるのも美点です。ゴム足が手前側にしかなくズレてしまうので、滑り止めはユーザーが一工夫した方が良いかも。

まとめ


世間にはもっと高いキーボードもたくさんありますが、時代が止まったような見た目やユーザー数(≒口コミ)の少なさ、実物を見られる店舗がないことを踏まえて考えると、「本当に1万円の価値があるのだろうか」と手を出すのにかなり勇気がいる部類だと思います。

しかし、一見平凡に見えて、打ってみれば今風のスタイリッシュな製品とはひと味違った作りの良さが伝わってきます。カッコつけではなく実用性で“良いキーボード”を探している人にはおすすめできる製品です。

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