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「Rakuten Link」を別のスマホに入れたらどうなる?1つの電話番号で2台に着信するのか検証してみた

楽天モバイル(MNO)には、「Rakuten Link」という特徴的なサービスがあります。RCSという国際規格をベースとしたもので、通信回線に依存しない形で、つまりWi-Fiや他社回線経由でも、このアプリを使えば楽天モバイルの電話番号で通話やSMSの送受信ができるのです。

この仕様を知って気になったのが、「楽天モバイルのSIMカードとLinkアプリをそれぞれ別の端末に入れたら、どっちでも通話できるのか?」ということです。もし出来たら画期的、でもさすがにそんなリスキーな仕様にはなっていないような……?というわけで、実際に試してみましょう。


右側のスマートフォン(HUAWEI P30 lite、以下スマホA)に楽天モバイルのSIMカードを入れておきました。左側のスマートフォン(Galaxy S20、以下スマホB)はSIMなしのWi-Fi接続です。

同時に2台以上でLinkを使うことは出来ないので、楽天回線のスマホAにはLinkアプリを入れず、通常の通話だけができる状態にしておきます。楽天回線ではないスマホBにLinkをインストールして、スマホAの電話番号でログインしておきます。これで、2台とも何らかの形で楽天モバイルの電話番号で通話できる状態になったというわけです。

ちなみに、LinkのログインにはSMS認証があるので、2台持ちの人が出かけてから「やべ、楽天モバイルのスマホ忘れた!」と気付いても、残念ながら手元にない状態から他のスマートフォンで電話を受けられるようにはできません。まあ、こればかりはセキュリティ上仕方がないことでしょう。




このSIMカードとLinkアプリを分離させた状態で、別のスマートフォンから電話をかけてみました。すると、Linkアプリが入っているスマホBだけに着信。SIMが入っているスマホAはノーリアクションです。

では着信はどうなるのかというと、SIMが入っているスマホAでは、通常の電話回線で(Linkではない方の電話アプリを使って)発信できました。そして、スマホBでもLinkを使って発信可能。つまり、発信に限れば2台ともできる状態です。

ただし、この時のスマホBのように「楽天回線以外を経由してLinkアプリで電話をかける」時は非通知の発信となります。このため、「2台のスマホのどちらからでも同じ番号で発信できる」というメリットは実質的にはありませんでした。


スマホBのLinkアプリからログアウトして、再び別のスマートフォンから電話をかけてみます。今度はSIMが入っているスマホAに着信しました。つまりLinkが絡まない一般的な電話の挙動です。



これらの挙動から推測できることとしては、Linkと通常の電話回線のどちらに着信させるかの判断は、端末に依存せず楽天モバイルのネットワーク上で行っていると考えられます。おそらく、その電話番号でLinkにログインしている端末があればLinkに、Linkにログインしていない(ログアウトされている)状態であれば通常回線に振り分けているのではないでしょうか。

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