
「Google Nest Mini」レビュー、壁掛けもできるようになったGoogle Home Mini後継機
早いもので、2017年10月にGoogleのスマートスピーカー「Google Home」シリーズが日本に上陸してから、もう2年半が経ちます。私は日本での発売日からGoogle Home Miniを使い続けていて、Coral以外の3色を1台ずつ(合計3台)持っているのですが、リビングに設置してメインで使っている個体が壊れてしまったので後継のNest Miniに買い替えることにしました。
ちなみにどんな故障かというと、「ウェイクワードを言っても応答しない、LEDも光らない」という状態。電源を入れてからしばらくは使えるのでマイクが壊れてしまったというわけではないでしょうし……不思議な壊れ方なので詳細が気になる気持ちはありつつ、値の張る物ではありませんし3月末までは2,000円引きだったのでこの機会に買い替え。
ちなみに、Google Home MiniからNest Miniに名前が変わったのは、Googleがスマートホーム関連製品のブランドをNestに一本化したため。今後はこの名前に統一されていくでしょう。ただ、名前が変わって「Google Home Miniの新型」だと伝わらないことを危惧したのか、パッケージにはご丁寧に「第2世代」と書かれたシールが貼られていました。
開封してみると、本体、ACアダプター、クイックスタートガイドの3点が入っていました。
ACアダプターはChicony製。旧型とよく似たデザインですがmicro USBではなくなってしまったので、車載やモバイル(?)など特殊な用途で使いたい人には不都合かも。
平べったいおまんじゅう型のボディで、上半分だけファブリック素材に覆われています。側面にはマイクミュートスイッチと電源端子。つまり、Google Home Miniとほぼ同じ形状です。少しだけ違うのは、底面に壁掛け用の穴が追加されたこと。また、側面・底面が一体化され、全体に滑り止めのラバー加工が施されています。
左がGoogle Home Mini(Aqua)、右がGoogle Nest Mini(Sky)です。同じ青系のカラーですが、色名も実際の色味も違います。ミントカラーだった旧型に対し、Nest MiniのSkyははっきりと青色ですね。とはいえ、暗めなので浮いてしまうことは少ないかと思います。
スマートフォンの「Google Home」アプリでセットアップするのは旧型と同じ。スマートスピーカーはソフト側の進化で絶えず進化していく物ですし、ハードを買い替えたからといって使い勝手が劇的に変わるわけではありません。
しかし、細かい部分では改良されていて、Google Home Miniでは紆余曲折あって無効化されていた上部センサーがNest Miniでは復活したので、音楽やアラームの停止操作が簡単に。音量調整用の左右のタッチセンサーにも目印としてLEDライトが追加されました。あとはスピーカーの低音が少し強化されましたが、シャリシャリと質の悪い高音が耳障りですし、音量を絞ると低音が過剰に目立ち、音楽再生用としてはイマイチ。
既にGoogle Home Miniを持っている人は、壊れるまで買い替える必要はないと思います。裏を返せば、たった数千円で2年でも3年でもGoogleの最新AIアシスタントを体験し続けられるデバイスということ。まだスマートスピーカーを持っていない人には、いま手に入る最良のエントリーモデルとしてNest Miniをおすすめします。