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常磐線が9年ぶりに全線再開、仙台直通の特急「ひたち」に乗ってきた

2020年3月14日にJRグループのダイヤ改正がありました。JR東日本エリアでは、山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」が開業したり、伊豆方面の特急がリニューアルされて「サフィール踊り子」号が登場したりと目玉となる出来事がいくつかあるのですが、このダイヤ改正に合わせて常磐線が9年ぶりの全線再開を果たしました。東日本大震災と原発事故の影響で不通となっていた区間がようやく繋がったのです。


全線再開に合わせて、特急「ひたち」にも仙台直通が再設定されました。9年ぶりに上野~仙台の在来線特急が復活するだけではなく、9年前にはなかった上野東京ラインを利用して一部の便は品川発着に。品川~仙台は373.9km、本州の在来線昼行特急では最長となる長距離列車だそうです。


そう言われたら乗り通してみたくなり、品川発の「ひたち13号」を選択。品川12:45発、仙台17:26着ということで4時間41分の旅です。以前とは停車駅が違うので所要時間は少し伸びているようですね。

それにしても、常磐線特急っていわき以南というか水戸までがやたら速い。上野~水戸だけだと表定速度100km/hを超えますし、上野~いわきでも90km/h台なので在来線の特急としてはかなりの俊足です。


新幹線との価格差や所要時間を考えると、基本的には端から端まで乗るものではなく、東京・仙台のどちらかと沿線の各地域を行き来するために使われる列車でしょう。とはいえ、全線再開した今の姿を見ておくという意味では、一度通しで乗ってみるのは良いと思います。


仙台直通ひたちは9年ぶりに復活した列車であると同時に、実は震災前の事業計画では2012年春に消えるはずだった列車でもあります。先述のように利用実態としては“始発から終点まで乗る”列車ではないことから、車両置き換えのタイミングで上野~いわきの「ひたち」、いわき~仙台の新設特急の2系統に分割される予定でした。発表当時、この系統分割についてはいわき以北の沿線住民から反対もあったようです。


今時珍しい在来線長距離特急の復活も、E657系のいわき以北での運用も本来はなかったこと。諸々の巡り合わせの上に、全線再開に華を添える「復興のシンボル」的役割を期待されて生まれた列車です。復活のタイミングがこんな社会的混乱の最中になってしまったのは残念ですが、末永く活躍してほしいですね。

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