「Lenovo Chromebook S330」でChrome OSを初体験

※今回は、レノボ・ジャパン様より実機をお借りしてレビュー記事を執筆しております。

私のメイン環境はWindowsとAndroidですが、見識を広めるためにiOSやMacも1~2年に一度は買って使ってみるようにしていますし、モバイルOSに関しては先日サポート終了したWindows 10 Mobileのような“第3のOS”もしっかり押さえています。常に「知る」ことは最新のデジタル機器について発信する者としての最低限の責務だと思っているからです。

そして、ここ数年、そろそろ触ってみないとなあと思いつつ後回しにしていた「Chrome OS」。2019年にはビックカメラが国内の家電量販店で大々的にChromebookコーナーを展開し始めるなど、コンシューマー向けの取り組みが強化され、「教育向けに活路を見出して生き残った簡易PC」といった認識を改めなければいけない時期にさしかかっています。存在自体はずっと前から知っていましたが、数年前にChromium OSを古いPCで動かしてみた程度にしかこの系統のOSを触ったことがなかったので、そろそろちゃんと使ってみなければ、と。


そんな折、Lenovoさんから「Chromebook S330」という機種をお借りできる機会を得たので、まさに渡りに船。現行のChromebookを体験してみて、どんな人に向いているのかな?もし自分がChromebookを買ったらどう使おう?と想像を膨らませてみることにしました。

「Chromebook S330」ハードの紹介


Chromebook全体の話をする前に、お借りしたハードウェアの紹介から。「Chromebook S330」は14型で、2in1機構やタッチパネルは備えないスタンダードな形状のラップトップ。MediaTek製のCPUに4GBメモリ、32GBまたは64GBのeMMCという構成で、3万円台半ばから買えるエントリーモデルです。


キーボードはUS配列。当たり前ですがWindows用のキーがないので、とてもすっきり。


充電はUSB Type-C経由で行います。HDMI出力やフルサイズのSDカードスロットも完備。ボディは樹脂製で約1.5kgありますが、重量バランスがいいのか持ち上げてみてもそこまで重い印象は受けません。家やオフィスの中での移動は気軽にできるでしょう。


試用機は画面解像度1366×768でストレージ32GBの最廉価モデルですが、実際に購入する場合はフルHD(1920×1080)で64GBの最上位モデルを選んだ方が良いと思います。数千円の差で快適さが大きく変わります。最上位モデルを選んでも4万円強、十分にエントリーモデルとして通用する価格です。

後述する内容に繋がる話ですが、このサイズ、この解像度で視野角も狭いTN液晶のビジネスPC然としたこのパネルは、ユーザー層として想定されるスマホ世代にはちょっと辛いはず。また、Chromebookというと「インターネット接続がないと何も出来ない」「クラウド頼み」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、少なくとも今はその限りではないので、最小限の32GBではなく少し余裕を持たせるに越したことはありません。

Chromebookってどう?


Chrome OSはその名の通り、Webブラウザの「Google Chrome」を前面に出し、Web閲覧やWebアプリの利用に最適化されたOSです。その性質上、リソースの限られた廉価機でも十分に使える設計ではありますが、決してそれだけの簡易OSというわけではなくハイスペック機も多々存在します。LinuxモードやAndroidアプリの対応などできることも増えてきていて、使ってみた印象としては、「あれができない、これができない」と不足を感じる場面は思いのほか少ないですね。


「どうしてもこのソフトウェアじゃないといけない」という制約がある場合はともかく、「画像編集をしたい」などの目的に応じた解決方法はChromeアプリとPlayストアのAndroidアプリを組み合わせればそこそこあり、その気になればAndroid版のLightroom CCだって使えます。ただ、そのような使い方をするならChromebookといえどそれ相応のスペックが必要ですから、ハイエンド寄りの機種が適切。今回試用したS330のような低価格帯の機種は、Chromebook本来の得意分野であるWeb中心の用途で使ってこそでしょう。


Chromebookはどんな人に向いているかな?と考えつつ使ってみると、改めて考えると今となっては「家族共用のパソコン」はこれで十分な家庭がけっこう多いんじゃないかな、ということに気付かされます。

数年前なら「iTunesでiPhoneのバックアップを取る時にしかパソコンは使わない」、もっと前なら「パソコンが一番活躍するのは年賀状シーズン」といった普段は使わなくてもパソコン無しでは困るというピンポイントな利用シーンをよく耳にしましたが、もはやiCloudでバックアップするのが普通ですし、年賀状をやめる人もいればパソコン不要で年賀状を作成できる製品・サービスも増えています。家庭用ならWindowsにこだわる意義は年々薄れているはずです。


「いやいや、確かにWindowsにこだわる理由はないかもしれないけど、逆にそういうたまにしか使わない人が未知の物に手を出す理由もないでしょう?」――その通り。たまにしか使わない、よく分からない、そういう人ほどパソコンを新調するメリットに対して学習コストの割合が大きいわけで、得体の知れない物に積極的に飛びつく理由はありません。

しかし、そういう人の目線で見た時に、Chromebookって本当に「得体の知れない未知のもの」なのでしょうか?むしろ親しみやすいのではないかなと使ってみて思いました。「たまにしか使わないパソコン」より「毎日使い慣れたスマホ」に近い操作体系で、機種によってはスマホと同じアプリすら使えてしまうのですから。

大きい画面で動画を見たり、腰を据えて読み書きしたり、これからの「時々使う家族共用のPC」はChromebookが適任なのかも。価格が手頃な機種も多いですし、Googleアカウントさえあればアカウントを切り替えて共用しやすいですし。これは想像以上に大きな存在かもしれません。


では、視点を変えてヘビーユーザーの自分が新しいマシンを買うとき、Chromebookを買う意味はあるだろうか?と考えてみると、これはこれで2台目以降のサブ機としては選ぶ価値がそこそこあるように思います。Androidスマートフォンとの連携機能も魅力的ですし、起動も速い。ブログ執筆などブラウザベースの作業が中心の日のモバイルマシンとして、1台持っておいても良いかもなあと感じました。

海外向けのラインナップに以前存在したような「ThinkPadのChromebook」がまた出てきたら真剣に検討したい……期待しておきます。

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