Lマウントの広角ズームレンズ「S PRO 16-35mm F4」を買いました

複数のマウントを使い分けていたカメラを昨年秋に整理して、Lマウントに乗り換えました。しばらくはハーフマクロまでこなせる万能ズームレンズ「LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.」1本で撮ってきましたが、ようやく2本目のレンズを購入。


2本目に選んだレンズは、2019年12月25日に発売されたばかりの最新レンズ「LUMIX S PRO 16-35mm F4」です。F4通しの広角ズームレンズで、最短撮影距離は0.25m。防塵防滴仕様でレンズ構成は9群12枚、絞り羽根は9枚。メーカー希望小売価格は19万円(税別)。

S PROというのはライカの光学基準をクリアした高性能レンズに付けられる名称です。マイクロフォーサーズで言うところのいわゆる“パナライカ”のポジションですが、Lマウントでは本家ライカのレンズと共存することになるので混乱を避けているのか、普通のレンズっぽい名前。まあ、発売済の6本のレンズのうち5本がS PROなのであまりありがたみはないような……?それだけ気合いの入ったレンズが揃っているシステムということでもあります。

広角・標準・望遠ズームの3本+趣味用の単焦点レンズ1本の最低4本は揃えようと考えているのですが、まだLマウントのズームレンズで「これだ!」というものがないんですよね。画質や重さや値段はともかく、200mmまででは用途的にちょっと足りないかなという感じ。テレコンを使うのは抵抗がありますし、APO-VARIO-ELMARIT-SL 90-280mm f/2.8-4を買えるお金もないので、Lマウントアライアンスの3社では唯一まだ望遠レンズを出していないシグマさんに期待しています。


S PRO 16-35mm F4の話に戻ると、望遠はまだ買うレンズを決めていないから先に広角を買ったというのもありますが、それ以上に、家電量販店の店頭で初めてこのレンズを手に取った時、「これは買わなくては」と思ったレンズでした。

なんといっても、フルサイズの広角ズームなのに軽い。約500gということで、実は現時点で発売されているパナソニックのLマウントレンズでは一番軽いレンズでもあるのです。ボディと合わせて約1.5kg、これぐらいに収まればふらっと持ち出せる機会も増えるかもなあと広角ズームとしての役目以上の期待を込めて購入しました。


超広角レンズに多い前玉がボコッと飛び出した形状ではないので、普通のフィルターをそのままねじ込めるのは助かります。フィルター径は24-105mm F4と同じ77mm。ちなみに、望遠も70-200mm F4で揃えるとやはりフィルター径が同じなんですよね。とても運用しやすい設計です。


元マイクロフォーサーズユーザーとしてはパナソニックのレンズってけっこうフードを紛失しやすい(外れやすい)イメージでしたが、Lマウント用はどのレンズフードもしっかりロックがあるので安心。


16-35mm F4の側面には、ズームロックやAF/MF切り替えなどのスイッチはありません。スイッチの代わりに、フォーカスリングを手前に引くと距離表示目盛が出現してMFに切り替わるようになっています。


LUMIX S PRO 16-35mm F4は直径85.0mm×長さ99.6mmで約500g。LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.は直径84mm×長さ118mmで約680g。同クラスのレンズで揃えた時に広角の方が小さいというのはなんだか新鮮です。


さっそくS1に装着して試し撮りへ。

(※作例はクリックして拡大できます。サイトの仕様上、原寸ではなく長辺2560pxまでです)

広角端の16mmで、狭い遊園地の中から遊具を見上げた1枚。やはり広角レンズは他のレンズでは撮れない迫力のある構図を実現できるのが楽しいですね。


上下を切って21:9のパノラマ写真に。広角端で撮った1枚の写真を元にこんな芸当も可能です。


逆光耐性を試すためにあえて意地悪な構図で。レンズプロテクターなどは装着していない素の状態で撮影し、無加工の撮って出しです。観覧車の右側に小さなゴーストが1つ出ている以外はほぼ影響がないことに驚き。


35mmまでカバーしていて最短撮影距離もそこそこ短いので、超広角という特殊な世界だけでなく、普通のレンズとしてもある程度使える対応力があります。軽量お散歩レンズとしてもどんどん使っていきたいですね。


余談ですが、購入を急いだ理由はここまでに書いた「超広角でしか撮れない写真を撮りたい」「軽いレンズが欲しい」という理由のほかにもうひとつ。

上の写真は先月開催された東京オートサロン2020で24-105mmを使って撮ったものですが、こういうブースが密集した展示会だと人の波が途切れる一瞬のスキを待って撮るしかない場面が多々あり、もう一歩下がらないと収まらないなんて事情が重なると難易度は急激に上がります。やっぱり広角ズームはあったほうが捗るわ、と再認識した1日でしたね。今月末のCP+にもこのレンズを持って行こうと思います。

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