
マップレンタルは「マップカメラのレンタル部門」ではありません
カメラレンタル店のマップレンタルに、ライト層向けのWebレンタルに特化した「マップレンタルクイック」という新業態のサイトができたそうです。その反応を眺めていたら、マップレンタルを「マップカメラのレンタル部門」と思っている人が意外といたので、少し解説してみたいと思います。
マップレンタル(マップグループ)とマップカメラ(シュッピン)はたまたま名前が似ているというわけではなく、大元は一緒の会社。
この2社とソフマップは同じ人物が設立した会社です。ソフマップを母体にPC以外の業態に進出していったのがマップグループで、CDやビデオの「ディスクマップ」、絵画の「アートマップ」などがありました。1994年には、マップグループのカメラ事業として「Map Camera」という屋号が初めて登場します。
そして、マップグループのカメラ事業を譲り受ける形で2005年にシュッピンが設立され、ソフマップがビックカメラの傘下に入った後もこの2社は独立した状態で残りました。
2020年現在の株式会社マップグループとシュッピン株式会社は、会長職こそ同じ創業者が務めているものの、経営陣もブランドも異なるそれぞれの独自路線を歩んでいます。
現存する株式会社マップグループの主な事業は、カメラレンタルの「マップレンタル」とレンタルスタジオの「エムスパジオ」の2つ。
マップカメラを運営するシュッピンは、他にも腕時計の「GMT」、高級文房具の「キングダムノート」、ロードバイクの「クラウンギアーズ」などを展開しています。