楽天モバイル限定モデル「AQUOS sense3 lite SH-RM12」レビュー

シャープのスマートフォン事業を復活させた立役者ともいえる、人気のミドルレンジモデル「AQUOS sense」シリーズ。私もサブ機として毎年買っていますが、今回は通常のsense3ではなく楽天モバイル限定の「AQUOS sense3 lite」を買ってみました。

特に深い理由はなく、単に1ヶ月ほど楽天版のほうが発売日が早かったからです。せっかく早く買ったのに年を越してしまった……というトホホな話はともかく、今シーズンもsenseシリーズはやはり買いなのか、レビューしていきたいと思います。

「AQUOS sense3 lite」ってどんな機種?


「AQUOS sense3」シリーズは、シャープのミドルレンジスマートフォン・AQUOS senseシリーズの第3世代にあたり、2019年冬モデルとして各社から発売されました。sense2の後継機となる標準モデルのAQUOS sense3、sense plusの後継機となる大画面・上位モデルのAQUOS sense3 plusがあります。

AQUOS sense3 liteは、sense3をベースにした楽天モバイル向けの機種です。シングルカメラ、シングルSIMに変更された点を除けば、基本的に通常のsense3と同等です。

外観:手頃なサイズ、しっかりしたアルミボディ


前面のデザインは先代のsense2とあまり変わらず、ノッチなどの画面を遮るものがない18:9液晶に、広すぎず狭すぎずのベゼル。下部には指紋センサーが配置されています。今となってはむしろ少なくなってしまった“普通のスマホ”らしい姿に好感が持てます。


アルミボディで背面はひんやり。senseシリーズの外装の歴史を振り返ると、初代はラバーっぽい塗装の樹脂ボディ、2代目はアルミボディですがあえて金属らしさを前に出さず、初代のイメージを受け継いだ手に馴染む質感に仕上げられていました。

3代目のsense3やsense3 liteはアルミボディらしい質感をストレートに出していて、良くも悪くも普通。sense2の仕上げ、オリジナリティーがあってけっこう好きだったんですけどねぇ……。まあ剥がれやすいなんて声も聞かれたので、オーソドックスな仕上げが好まれるのも無理はありません。


sense3 liteはシングルカメラですが、ボディはsense3のパーツをそのまま流用しているので一見デュアルカメラっぽい形状。本来2つ目のカメラが付く部分には、FeliCaロゴが入っています。変わった配置ですが、通常操作する時の持ち方のまま改札などにかざせるので意外と便利。カメラ部分の突起は控えめです。


右側には音量キーと電源キー。Pixelなどとは上下逆の配置です。

左側にはSIMカードトレイ。SIMピンなしで着脱できるちょっと珍しいタイプです。

上部にはイヤホンジャック。

下部にはUSB Type-C端子。sense3からではありませんが、安価な機種でもちゃんとType-Cなのは偉い。

5.5インチ(18:9)で本体の幅は約70mm、手に馴染む適度なサイズが今回もキープされ一安心。思考停止で大画面化に追従するのではなく、使いやすさを重視するシリーズであり続けているのは立派です。ちゃんと結果が出ている、売れているシリーズだからこそ通せる主張なのだろうなと思います。奇をてらわない平凡なルックスも、万人受けするsenseシリーズとしては正しいあり方のはずです。

スペック・動作:sense2以前とは雲泥の差、ワンランクアップした基本性能

AQUOS sense3 liteのスペック表
SoCSnapdragon 630
RAM4GB
ROM64GB
外部ストレージmicroSDXC(最大512GB)
画面サイズ5.5インチ
画面解像度2160×1080(FHD+)
バッテリー容量4000mAh
充電端子USB Type-C
OSAndroid 9
アウトカメラ約1200万画素
インカメラ約800万画素
サイズ約147×70×8.9mm
重量約166g

sense2と比べると基本性能が底上げされ、最低限動けば良いという人以外にもおすすめしやすくなりました。Snapdragon 4シリーズから6シリーズに、メモリも3GBから4GBになり、今時のミドルレンジモデルに求められるラインはクリアしています。

バッテリーは4000mAhと少し多めで、持ち前のIGZO液晶の省電力性能とあわせて電池持ちの良い機種としてアピールされています。実際にしばらく使ってみた印象としては、特筆すべきほど良くはないですかね……というより、バッテリー特化の機種以外でもミドルレンジで4000mAhクラスのバッテリーを搭載する機種が珍しくなくなってきたせいもあるかもしれません。

スマートフォンに限った話ではありませんが、スペックが低い物って値段だけを見て無責任に「初心者向け」と言われがちです。初心者の使い方が低負荷とは限りませんし、自分の使い方がライトなのかどうか分からず、自分が使っている機種で何をどこまで問題なくできるのかももちろん分かりません。エントリーモデルから入ると結果的にギャップが生じてしまうというのはよくある話です。本当にエントリーモデルを使えるのは機種のレベルに合わせて用途を引き算できる上級者だったりします。

そういった意味では、sense3は「最低レベル」ではなく、誰でもとりあえず問題なく使える十分な余裕を持たせた「推奨レベル」のスペックを持たせた入門機、廉価機としての適切なスペックに改善され、グッと使いやすくなりました。

参考までに、ベンチマークアプリでの計測結果を載せておきます。


(AnTuTu Benchmarkのスコア)

(Geekbench 5のスコア)

機能:AQUOSらしい充実の機能

UIはここ数年のAQUOSではすっかりお馴染み、Android標準に近いシンプルな仕様です。昔は独自カスタマイズてんこ盛りのゴテゴテしたUIだったので、Android初期にAQUOS PHONEを使っていて数年ぶりに戻ってきた、なんて人が使うときっと驚くでしょうね。


見た目はシンプルでも使い込むと便利な機能が色々付いているというのが最近のAQUOSのスタイル。方向性としてはMotorolaあたりと近いかもしれません。ハンズフリーで長い文章をながら見できる「スクロールオート」などはなかなか便利。最近はベゼルレス化に伴って画面内指紋認証や背面・側面センサーの機種が増えた影響であまり見かけなくなりましたが、指紋センサーをナビゲーションキーの代わりに使える機能も健在です。


sense3 liteのカメラは、sense3から超広角カメラを省略したシングルカメラ仕様。過度の期待は禁物ですが(そもそも上位機種もあまり……)、最近のトレンドほどスマートフォンにカメラ性能を求めていない、記録程度でいいという人なら十分使えるかと。一応サンプルを2枚だけ添えておきます(※クリックすると拡大できます)。

総評:無料サポータープログラムで使う人以外はsense3を買うべき


AQUOS sense3自体はバランスの取れたミドルレンジモデルで、同じ3万円クラスの機種なら海外メーカーの機種とも十分張り合える良機種だと思います。

ただ、楽天向けのsense3 liteを買う価値があるかは疑問。カメラとデュアルSIMを省略した廉価版と見せかけて、実際そんなに安くもありません。音声SIMのセット契約だと2万円台半ばまで下がりますが、そういう条件なら他のMVNOでsense3を買っても同じぐらいのところもあるので……。liteという名前に騙されてはいけない気がします。

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【スマホ用語辞典:第93回】ノッチ、パンチホールってなに?

「AQUOS sense3」をシニア向けスマホとして使う方法

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