
【スマホ用語辞典:第83回】リファレンス端末ってなに?
リファレンス端末とは主にAndroidで使われる用語です。1社製造でハードウェアの種類も限られているiOSと異なり、Androidを搭載するスマートフォンやタブレットは膨大な数があります。そこで、「標準仕様」の見本となる端末としてリファレンス機、リファレンスモデルと呼ばれる物が作られるようになりました。
Googleがかつて端末メーカーに製造を委託して展開していた「Nexus」シリーズは純粋なリファレンス端末で、標準仕様に手を加えていない、いわば「素のAndroid」を搭載。その性質上ほかのAndroid端末よりも迅速に最新OSが配信され、アプリ開発の検証端末などとして、Androidのエコシステムの発展に寄与しました。
2020年現在では純粋な開発者向け端末として提供されるAndroidのリファレンス端末は存在しませんが、Google自身によるコンシューマー向け製品である「Pixel」シリーズが、完全にプレーンな端末ではないもののリファレンス端末の役割を兼ねています。
elibomの「スマホ用語辞典」では、携帯電話・スマートフォン関連の用語を中心に、「よく聞くけど、どういう意味?」とちょっと気になるキーワードを、なるべく短く、わかりやすく解説しています。ほかにも気になる単語がある方はこちらへ(※リンク)。