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【週刊PT-1000をつくる】Part 1:古い自転車を買いました

年末に書いた記事(※リンク)で「クロモリのホリゾンタルフレームが欲しい」などと書いていましたが、どこで道を踏み外したのかこんなことに。いや、確かに条件を満たしてはいるけれども。ひとまず今回は、届いた自転車の状態を確認していきます。


購入したのはパナソニックの「PT-1000」という1980年代後半のロードバイク。正確には、この頃のパナソニックの自転車の型番は「PC」から始まるのがロードバイク(当時ならロードレーサーか)、「PT」から始まるのはトライアスロン向けで、同等グレードのPC-1000とはジオメトリーなどに違いがあったようです。


少なくとも30年以上前の物であることは確実なのですが、フレームの塗装やステッカーは意外なほど綺麗に残っています。この写真とは反対側、左側はそこそこ目立つハゲがいくつかありますが上々でしょう。年式相応に多少のサビはあります。

クロモリは一生モノとは言うものの、この子はもう半生ぐらい終わっているのでさすがに一生は乗れないだろうなあ……というより、フレームが一生モノでもその規格に合うパーツが一生手に入ることってないよね!?と、このフレームをどう調理するか考えている最中だからこそ思います。

ネット上での数少ないPT-1000に関する記事・投稿を見ると、私の個体とはグラフィックパターンが違う物も多いので、当時のカタログでも手に入れば正確な年式が分かりそうな気も。青白や赤白のカラーパターンはセミオーダーではない吊るしの完成車のカラーだったようで画像も比較的多く残っていますが、オーダーでも選択できた可能性も否めませんし、まあ出自は不明です。


さて、今回はフレームだけを買ったわけではないので、付いているパーツを一通りチェックしてみます。クランクはシマノ600、今で言うアルテグラ相当のグレードですね。クランクとBBはよく言えば取り付け済み、悪く言えば固着していて取り外せなかったんじゃないかとやや不安な状態。


正確なフレームサイズは不明、実測で520mmか530mmぐらい。サイズは合いそうです。


年代的にもちろんWレバー。2×7速用で、同じくシマノ600です。


ホイールはこんな感じ。36本スポークの手組ホイールです。そもそも完組ホイールはない時代のはずですし、まあそうですよね。


ハブは105でした。


リムはまさかのオールドカンパ。ラムダというものだそうで、これだけ買ったらそこそこいい値段しそう……できれば生かしたいパーツです。


ステムは何も刻印がなく不明。新車当時からの物でしょうか、サビサビなので交換ですかね。クイックリリースレバーは前がサンツアー、後ろがデュラエース。


デュラエース(7400系?)のチェーンリングが2組、ブレーキレバーは残念ながら当時物ではなくTEKTROのおそらくRL340。もうちょっといい物に変えたいですね。


ペダルはWellgoのM-20。そこそこ消耗している近年の安物パーツなのでこれも交換です。まあ、ブレーキレバーにしてもペダルにしても、こういう当時物じゃないパーツが混ざっているのは、何十年も放置されていたわけではなくちゃんと直して乗っていたオーナーが直近でいた証なので安心といえば安心かも。


リアディレイラーはシマノ600。この世代のシマノのコンポーネントかっこいいなーとは思いますが、結構ガリガリ削れていますねぇ。


ブレーキもシマノ600ですが……どうかなあ。スモールパーツを入手できればちゃんとしそうな気もしますが、さすがにたぶん出ませんよね。


フロントディレイラーもシマノ600ですが、これは完全にダメそう。


サドルは変えます。シートポストごと行くか?


ハンドルは日東のMod185(アルミ)。現行製品ですね、バーテープ跡をきれいにしてそのまま使いましょうか。古いフレームにも似合いそうですしね。


フレームだけ買ったぐらいの感覚で他のパーツの状態に過度の期待はしていなかったので、おおむね想定内の状態。リムは嬉しい誤算でした。


さて、ここからどうしようか。フロントディレイラーなどを探せば本来の状態で組めますが、それだけじゃ面白くないですよね。古いクロモリフレームのエンド幅を130mmに拡張する人もいるらしく、現代のパーツを使えるようになるので確かに可能性は広がりますが、さすがにリスキーで気が進みません。O.L.D 120mmのシングルスピードのハブを使う方法も色々あるようで楽しそう。うーん、どんな風にしていくかはまた次回以降に。

▼Part 2はこちら

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