
「OPPO Reno A」レビュー。性能・機能・価格のバランス良好、今冬イチオシのSIMフリースマホ
SIMフリーのAndroidスマートフォン「OPPO Reno A」を購入し、1ヶ月ほど使ってみたのでレビューします。結論から書くと、今冬のSIMフリースマホの中では間違いなく一番オススメできる機種です。
「OPPO Reno A」ってどんな機種?
OPPO Reno Aは、2019年10月18日に発売されたOPPO製のAndroidスマートフォンです。取扱MVNOによって価格は異なりますが、端末単体での価格は35,800円(税別)。また、10月1日は楽天モバイルが先行して発売されており、こちらはストレージが128GB(通常版は64GB)の楽天限定モデルです。
Qualcommのミッドハイレンジ向けSoC「Snapdragon 710」と6GBメモリを搭載。日本市場向けに開発された機種で防水性能を備え、FeliCaにも対応。また、ディスプレイは有機ELを採用し、画面内指紋センサーを搭載しています。
外観:美しいグラデーション仕上げが印象的
まずは外観からチェックしていきましょう。前面を見ると、水滴型ノッチを採用していてミドルレンジ機としては画面占有率は高め。今時のスマートフォンらしいデザインです。
カメラの突起は小さめで、FeliCaアンテナの位置は中央付近。
Reno Aのボディカラーはブルーとブラックの2色で、ブルーはOPPOのスマートフォンではよく使われるグラデーション仕上げとなっています。公式の画像では暗めのグリーンに見えますが、実機はさわやかなブルーからグリーンへのグラデーションが綺麗でちょっと海っぽい、夏モデルに似合いそうな色です(冬モデルなんですけどね)。
画面サイズは6.4インチで、ボディサイズは約158.4×75.4×7.8mm。最近のスマートフォンとしては普通~ちょっと大きめぐらいのサイズでしょうか。重さは約169.5gで、重量級のスマートフォンが増えるなかでは軽く感じます。左右が少し薄くなった形状のおかげもあって、比較的持ちやすいです。
スペック・動作:3万円台でSnapdragon 710+6GBメモリ搭載!
OPPO Reno Aのスペック表 | |
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SoC | Snapdragon 710 |
RAM | 6GB |
ROM | 64GB |
外部ストレージ | microSDXC |
画面サイズ | 6.4インチ |
画面解像度 | 2340×1080(FHD+) |
バッテリー容量 | 3600mAh |
充電端子 | USB Type-C |
OS | Android 9 |
アウトカメラ | 約1600万画素+約200万画素 |
インカメラ | 約2500万画素 |
サイズ | 約158.4×75.4×7.8mm |
重量 | 約169.5g |
3万円台とミドルレンジど真ん中の価格設定ですが、Snapdragon 710+6GBメモリでワンランク上の構成。SNSやWebブラウジングなどの日常的な用途ではもちろん不満なく使えますし、意外とゲームも行けちゃう。Snapdragon 7シリーズは結構すごいです。バッテリー容量も3900mAhあり、電池持ちが悪い印象は受けません。また、3キャリアのネットワークに対応する仕様なので、使うSIMを選ばない使い勝手の良さもあります。
参考までに、ベンチマークアプリでの計測結果を載せておきます。
UI・機能:防水&おサイフケータイ対応の日本仕様
OPPOのスマートフォンにはColorOSという独自UIが実装されています。日本市場に参入した頃(R11sの頃)のColorOSは癖の強い仕様、はっきり言ってしまえば「iOSコンプレックス」のような理解し難いUIでした。しかし、現行バージョンはだいぶ他社のスマートフォンから乗り換えても操作には困らない仕様になったと感じます。設定画面の日本語訳が怪しい部分もだいぶ減りました。
ジェスチャー操作は使いやすく、独自のランチャー機能「スマートサイドバー」、そこから呼び出せる「フローティングウィンドウ」というメッセージアプリの小窓表示機能も便利。あと、開発者オプションを有効にしたまま使っても支障がなくなったこと、パスワード入力時のセキュリティキーボードが強制ではなくなったことは嬉しいですね。
IP67相当の防水・防塵性能を備え、FeliCaにも対応。デュアルSIMでFeliCa対応の機種は希少で、OPPO R15 ProやAQUOS sense3、AQUOS sense3 plusぐらい。この組み合わせが必要な人にはなおさらオススメの機種です。
カメラは約1600万画素+約200万画素のデュアルカメラ。超広角や望遠が使えるタイプではなく、あくまで補助的な役割なので撮影の幅はそう広くありませんが、写りはそこそこ。ただ、室内、特に食べ物の写真などはあまりパッとしない写りなので、カメラ重視ならほかを考えても良いかも。
総評:今冬、SIMフリースマホを買うならこれ!
手頃な価格帯の機種でありながらスペックはワンランク上、防水やおサイフケータイにもしっかり対応。光学式の画面内指紋認証にも対応しており、ディスプレイはその前提となる有機ELを採用しています。5万円クラスの機種と比べても互角以上、いまSIMフリースマホを買うなら真っ先におすすめしたい「買い」の機種です。

