
1kg以下でメモリ40GBの夢のモバイルノート!「LG gram」のメモリ増設
年内最後のAmazonのビッグセール「サイバーマンデー」が終わりましたが、みなさん欲しい物は買えましたか?私はサイバーマンデーでは特に大きな買い物はしないつもりだったのですが、ちょうど試したいことがあって探していたモバイルノートPC「LG gram」が安くなっていたのでつい買ってしまいました。
2016年から日本で販売されているLGのモバイルノートPC「gram」は、とにかく軽さが特徴。現行モデルは13/14/15/17インチの4サイズ展開で、14インチまでは1kg以下、17インチでも1340gしかありません。
私が購入したのは13インチのAmazon.co.jp限定モデル「13Z990-GA54J」。型番の見方としては、「(画面サイズ)Z(世代)-(SKU)」という感じ。990と付くのが2019年モデルです。重量は965g。Amazon限定のGA54Jは家電量販店などで販売されているGA55Jと何が違うのかというと、指紋センサーがありません。セール中以外は積極的に選ぶ意味はないかと。
メモリやSSDを換装できる1kg以下の軽量モバイルノート


こちらは以前使っていた2017年モデルの「13Z970」の写真です。現行モデルよりバッテリーが少ない分、840gとさらに軽く、Core i3-7100Uにメモリ4GB、キーボードは日本向けに作り変えずUSキーのみというだいぶ割り切ったモデルでした。そんなわけでモデル末期には安く買える機会も多かったのですが、そこで注目されたのが裏蓋を外せばメモリやSSDに簡単にアクセスできる仕様であること。正確には、最初から積まれているメモリはオンボードで、空きスロットが別にあるという変則的な仕様。これは現行モデルの990系でも変わっていません。
そう、今回私がもう一度gramを買いたくなったのは、メモリを増設して使いたかったからです。gramが日本に上陸した頃と比べれば「13インチ前後で1kg以下のノートPC」自体は増え、今のgramの強みはむしろ大画面モデルにあると思います。しかし、「1kg以下で好きにメモリやSSDを選べるモバイルノートPC」として見ると、gramは未だ貴重な存在です。
ただ、表向きには勝手にメモリやSSDを変えて良いよという製品ではないので、ちゃんとサポートを受けたい人はやめておきましょう。常識的な範囲の構成なら公式のメモリ増設サービスがあるのでそちらを利用した方が良いと思います。
私はどうしても、まだあまり日本では流通していない1枚32GBのDDR4 SO-DIMMメモリを使えるか試してみたかったので、今回も自分で増設することにしました。
LG gramのメモリ増設方法
gramのメモリ交換は簡単だけどちょっとめんどくさい。ネジを外す前にゴム足や目隠しをたくさん剥がさないといけないので、粘着力が落ちそうでやや心配です。メモリとSSDのアップグレードは1回で済ませるのが吉。まあ、表向きにはユーザー自身が弄ることを想定していない機種ですから、ある意味当然の仕様ともいえます。
ゴム足を外してネジを外し、適当な薄い物で裏蓋のツメを外してやれば簡単に開きます。それにしてもユーザーに見せるつもりがないにしては、バッテリーのデザインや型番入りのフレキが妙にかっこいい。内部構造は13Z970とあまり変わっていないかと思いきや、SSDのある右上付近の配置が少し変わっていて、NVMeの空きスロットがあったのは意外。どうせならそっちも強化したい気がしてきました。
サムスン製の32GBメモリを増設して動作チェック。オンボード8GB+増設32GBの計40GBで問題なく使えました。両面実装なので多少重量は増すでしょうけれど、これでもトータル1kgはおそらく超えていないのでは。
オフィシャルには8GB+8GBの16GBまでということになっていますが、大容量メモリの軽量モバイルノートが欲しいというワガママに応えてくれる数少ない機種として、「LG gram」はおすすめです。

