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はじめて使ったAndroid端末は“スマートブック”でした――IS01編【思い出のガジェット Advent Calendar 2019】

※この記事は、「思い出のガジェット Advent Calendar 2019」の7日目の記事です。

みなさんの思い出に残っているデジタルガジェットについて語ってもらおうというこの企画。私は12/7~9の3日間連続で書かせていただく予定ですが、初日にまず語っておきたい物はこちら。


2010年6月にauから発売された「IS01」(シャープ製)です。もう10年近く前なのかと戦慄していますが、ともかく私にとってAndroidとのファーストコンタクトはこの端末でした。発売日買いではなく少し後……併用していた端末などから思い出す限り、2010年の暮れ、ちょうど今頃に買ったはず。

au初のAndroid搭載機として登場したこの機種は、電子辞書のような小さなクラムシェル型端末。今となっては死語ですが、当時はこのようなモバイルOSを搭載するクラムシェル型端末を指す「スマートブック」というジャンルが小さいながらも存在しました。

初Androidがスマートフォンですらないとは……という感じですが、こんな拗らせたような端末を最初に手にしていなければ、あれこれと興味を持ってAndroid端末を買い漁って今に至ることはなかっただろうな、と。この機種を手にしたことは私のガジェット好きとしての人生において、元々好きではあったのですがモバイルに特化したマニア道を突き進むことを決定付けるターニングポイントだったのだろうと思います。

当時はガラケー、iPod touch(4th)、iPad(1st、セルラー版)を使っているiOS寄りのユーザーだったので、もし最初に興味本位で買ったAndroid端末が遊び甲斐のあるIS01ではなくて、ただただ未完成なだけだった当時の一般的な国産スマホだったら……早々に投げ捨ててiPhoneに移行し、まったく違う人生を送っていたかもしれません。


INFOBARなどでおなじみの深澤直人氏がデザインを手掛けた端末で、シンプルながら個性的な佇まいは今見てもモノとしての魅力は変わりません。au Design project製品ではありませんが、au初のAndroid端末ということでそれなりに気合いが入っていたのがうかがえるものの……なぜそのエネルギーが明後日の方向に向いてしまったのか(笑)、良くも悪くも黎明期ならではの機種ですね。

当時この機種を買った理由は至って単純で、端末代金はタダ同然、維持費もほぼかからず回線を寝かせておけたのでなんとなくオモチャとして買ってみたわけです。最終的に、いま手元に残している物を含めて3台買いましたが、2台は弄り倒して文鎮になってしまいました。この機種、変な遊びをしているとけっこう簡単に起動できなくなっちゃうんですよね……タダ同然でなければ無茶な遊びは出来なかったでしょうし、きっとここまでハマることもなかったのでしょう。

カスタム以外でこの機種を見て思い出すことと言えば、ワンセグ端末としての活躍。外部アンテナやロッドアンテナがあるわけでもないのに受信感度が良く、どこかに立てかけなくても画面を見やすい形状もあって、発売翌年の東日本大震災を含めて様々な場面で活躍してくれました。Android端末としてはまともに使わなくなった後も、2013年頃まではこのためだけに時々使っていました。


まあ売れなかったからこそ投げ売り状態だったわけで、この手の端末はその後ほぼ絶滅してしまいます。似たような境遇だったドコモの「Optimus chat L-04C」(こちらはスライド式キーボード)も当時愛用していて、今でも郷愁半分、物書きとしての実用面での期待半分でキーボード付き端末にはどうしようもなく惹かれてしまいます。お世話になったIS01に負わされた後遺症といったところでしょうか。

時代の流れでモバイル通信やスマートフォンのあり方もまるで変わった今、似たような姿で中身ははるかに進化した「Cosmo Communicator」がもうすぐ手元にやってくるというのは幸せなことだなと思います。

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