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Pixel 3a

Pixel 3よりいいかも……?侮れない廉価版「Pixel 3a」レビュー

Googleの自社ブランドスマートフォン「Pixel」シリーズは、かつてAndroidのリファレンス端末として展開されていた「Nexus」シリーズとは違ったコンシューマー向け製品として、Google自らハード・ソフトが一体となった製品を開発して売り出して行く方向に舵を切ったものでした(実質的なリファレンス機の役割も担ってはいますが)。

2016年秋の登場以来、ハイエンドモデルを1年周期で送り出してきましたが、さらなる普及を狙ってか2019年になって突如、廉価版の「Pixel 3a」が登場。といっても、パートナー各社と取り組む「Android One」などとバッティングするものではなく、ミッドハイレンジを狙った製品です。

私は初代から何度かPixelシリーズを使っていて、決してスペックや機能面で派手なところはないものの、ハード・ソフトの一体感があり心地良く使える端末だと評価していました。価格を抑えた製品でどこまでPixelシリーズのコンセプトを形にできているのか、興味が湧いたので発売後すぐに「Pixel 3a」を購入。執筆時点で2ヶ月ほど使ってきました。

先に結論を書いてしまうと、「これはPixel 3より優れた製品かもしれない」と感じています。どちらも使ったことがあるユーザーの意見としては、定価ベースの倍近い価格差を考えるなら私はPixel 3aを選びます。それどころか、2019年8月時点ではPixel 3の未使用中古品の相場は新品のPixel 3aの価格とそう変わりませんが、それでも3aを選ぶと思います。

外観:ポリカーボネート製のボディは意外とアリ

Pixel 3a 前面
5.5インチディスプレイのPixel 3に対し、Pixel 3aは少しだけ大きい5.6インチ。ベゼルも若干太いのですが、並べなければ見間違えそうなほどに似ています。

Pixel 3a 背面
背面のデザインもよく似ていて、さらっとした手触りのつや消し加工が施され、1枚のパネルですがカメラ周りだけ光沢仕上げにして変化をもたせています。最初は「この凝った加工を樹脂でやったらボロボロになりそう……」と思っていましたが、2ヶ月ほど使ってみても目立つ傷などはなく、むしろガラスパネルのPixel 3よりきれいな状態を保ったまま使えています。

Pixel 3a 右側面
Pixel 3a 左側面

右側面には電源キーと音量キー、左側面にはSIMカードスロットがあります。電源キーだけワンポイントで違う色になっているのはPixel 3と同様。私が使っているのは新色のPurplishで、電源キーは蛍光色のイエローでした。

Pixel 3は背面がガラス、側面は光沢のあるコーティングを施したアルミフレームでしたが、Pixel 3aはポリカーボネート製の一体型ボディ。継ぎ目のないきれいな作りです。樹脂になることで質感が落ちたという印象はあまりなく、元々Pixel 3自体が素材の質感を活かすというよりは親しみやすく処理したデザインなので、樹脂になっても違和感はないですね。

Pixel 3a 上部
Pixel 3a 下部

上部にはイヤホンジャック、下部にはUSB Type-C端子とスピーカー、マイクがあります。上位機種にはないイヤホンジャックがこちらにはあるというのは不思議ですが、想定しているユーザー層の違いからでしょうか。

スペック・動作:本当に廉価版なのか?

Pixel 3aのスペック表
SoCSnapdragon 670
RAM4GB
ROM64GB
外部ストレージ非対応
画面サイズ5.6インチ(有機EL)
画面解像度2220×1080(FHD+)
バッテリー容量3000mAh
充電端子USB Type-C
OSAndroid 9
アウトカメラ約1220万画素
インカメラ約800万画素
サイズ約151.3×70.1×8.2mm
重量約147g

最近はミドルレンジ機のスペックも上がってきていますから、「日常使いなら十分かな」と思える機種はたくさんあります。でも、その“十分”って、「ハイエンド機と比べればちょっとだけ遅いけど、簡単な動作ならまあ許容できるレベルかな」程度の意味なんですよね。Pixel 3aはもう1つ上のレベルに達していて、私は普段、ほかの記事で紹介したGalaxy S10やHUAWEI P30のようなハイエンド機とPixel 3aを併用しているのですが、これでもSNSやメールチェック、Webブラウジングといった基本的な用途では動作が気になることはありません。

もちろん、3Dゲームなどスペックに不釣り合いな負荷のかかるアプリはPixel 3aでは使わないようにしているのですが、使い方にマッチしていればこれほど快適なミドル~ミッドハイの機種はなかなか無いと思います。あと、電池持ちもPixel 3よりはいいですね。Pixel 3も買った人としては悔しいぐらいよく出来ています。


Antutu Benchmarkのスコア

Geekbench 4のスコア

機能:最大の武器、カメラはほぼそのまま

素のAndroidに近いPixelシリーズなので特筆すべき機能はあまりありませんが、これは上位機種に劣っているわけではなくむしろこのシリーズの持ち味、クリーンな物を求めるユーザーにとっては望ましいことでしょう。

側面を軽く握ってGoogleアシスタントを簡単に呼び出せる「Active Edge」は3aにも搭載されています。一方で、ワイヤレス充電に非対応だったり、防水の等級が落ちたりと省略されている部分もいくつかあります。


Pixel 3の最大の売りだったカメラについては、Pixel 3aにも“ほぼ”同じソフトウェアと同一のカメラモジュールが奢られています。ほぼ同じというのは、3aには画像処理に特化した「Pixel Visual Core」が搭載されておらず、通常のSoCのみでの演算となるため。とはいえ、撮影後の処理に数秒のラグがあるものの、撮影できる写真そのものは目立った違いは感じられませんでした。


カメラ作例(※クリックで拡大)

総評:予算5万円前後なら迷わずこれ

Pixel 3a

価格を抑えながらも評判の良い「Pixel 3」のカメラをほぼそのまま搭載。動作のレベルも高く、クセのない仕様やアップデート対応なども含めて現行の5万円前後の機種ではイチオシです。記事中では触れませんでしたが、おサイフケータイや、キャリアを問わず使いやすい対応バンドの豊富さも見どころですね。電池持ちなどPixel 3の微妙だった部分もこちらは気にならず、総合的にはPixel 3より安定していておすすめできる機種な気さえします。

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